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立憲民主党・枝野幸男代表(発言録)
『(来年の参院選北海道選挙区での候補者擁立について)1人区については自民党との一騎打ち構図をつくる、そのために最大限の努力をするということで、必ずしも立憲の公認にこだわらないという地域も少なからず出てくると思っている』とのことです。

『参院選「1人区では一騎打ちの構図つくる」立憲・枝野氏』

⇒朝日新聞デジタルの記事へ 
 
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立憲民主党・枝野幸男代表(発言録)

(来年の参院選北海道選挙区での候補者擁立について)1人区については自民党との一騎打ち構図をつくる、そのために最大限の努力をするということで、必ずしも立憲の公認にこだわらないという地域も少なからず出てくると思っている。でも複数区については、それぞれの党が切磋琢磨(せっさたくま)すべきだと思っているので、(3人区の)北海道では2人立てるというのが方針です。他党の動向は関係ありません。

(旧民進勢力の国民民主党も候補者の擁立作業を進めていることに関して問われ)旧民進系という判断はみなさんがおっしゃっているだけであって、立憲民主党は新たにつくった政党です。旧民進でどうこうって発想は持っていません。我々は独立した政党として、1人区は一騎打ち構図をつくるためにどの野党とも最大限の連携をして一本化したい。複数区は各政党、独立して切磋琢磨する。当然のことです。(視察先の北海道恵庭市で)

【朝日新聞デジタル 配信】

古い時代を知っている人でしたら、

「この立憲民主党は昔の社会党と似ているなあ」という感想を抱く人も少なくはないのではないでしょうか。

結局、共産党もそうですが、本気で野党としてまとまって、自民党の非を咎めようという気持ちが感じられません。

今、野党に必要なのは

「自分達が日本をどのような国にしていくか」という指標だと思います。

大きく言えば、自民党は「大企業中心の自由に重きをおいた民主的な国」を指標としている党だと思いますし、対立軸として考えられるのは「中小零細企業に優しい共生に重きをおいた民主的な国」を指標とする党だと思います。

昔の民主党は「コンクリートから人へ」を前面に押し出して共生を唱え、また「事業仕分け」を打ち出して官僚と大企業の癒着を暴こうとしました。

その意味では対立軸をより鮮明にして、多くの国民に期待を抱かせたことは間違いないと思います。

ただ残念なことに

一枚岩になりきれずに混乱を招いたり、最終的には共生とは最も相反する消費税増税に加担することで完全に支持者を裏切りました。

その結果として(極端な言い方をあえてすれば)再び、「反対」ばかりで、この国をどのような国にしたいかという姿勢の感じられない、いくつかの政党に分裂してしまいました。

私はもう一度

「共生」を掲げて対立軸を作るしかないと思いますが、今のままでは、失望のどん底に突き落とされたかっての支持者としては、あまりにも不信感が強すぎて、再び戻ろうという気持ちにはなれないものと思います。

そこで提案したいと思います。

来年の参院選の比例票を野党で一本化することを考えたらいかがでしょうか。

2014年の

衆議院選挙での比例区得票数を見ますと、総得票数が53,331,719票で、自公併せても24,972,089票で全体の46.9%ですから、残りの53.1%が野党の得票率となります。

この支持を得るために、野党全体で「与党により立法化された法案で廃案を望むものと、与党により否決された法案で立法化を望むもの」をリストアップして、この実現のみを目的として共闘するという宣言のもとに、比例区を一本化してみてはどうでしょうか。

この場合は

比例区の名簿リストの一本化も必要となりますので、さまざまな調整が必要となると思いますが、所詮各自で選挙戦を戦っても勝てない以上やってみる価値は充分あるものと思います。

大略のない政党ほど分裂を繰り返し、最終的には「与党に反対を唱えるだけの政党」になり、国政からは遠ざかるのみとなっていくのではないでしょうか。

野党各党の調整力を見せることも、大略を担える政党であることの一つの証明になるものと思われます。

これまでの

分裂行動を見ると、あまり期待はできませんが、もしそれが実現したら新たな局面へと進展する一つの契機となるかも知れません。

今後の野党の英知に、わずかながらではありますが、期待したいと思います。

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