兵庫県明石市の男性らでつくるグループが、小型個人用航空機の開発に挑戦しているそうです。 |
『「空飛ぶ原付き」会社員らが開発に挑戦 自動操縦機能も』
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目指せ、空飛ぶ原付き-。兵庫県明石市の男性らでつくるグループが、小型個人用航空機の開発に挑戦している。自動操縦機能を搭載し、誰もが乗れる次世代の交通手段を目指す計画で、2月中には、ハングライダーに動力を組み合わせ、初飛行を予定。2022年の完成を目標に、インターネットを通じて資金を募る「クラウドファンディング」にも取り組んでいる
計画では、機体は全幅10・4メートル、全長4・3メートル。ハングライダーに動力と1人が乗れるスペースを付けた設計で、翼は折りたたむことができる。小型のエンジンを搭載し、最高速度は時速120キロ。複数の回転する翼を持つ「ドローン」などと比べ、垂直の離着陸ができない一方、大きな翼があるため、万が一、エンジンが停止しても滑空しながら降りることができるという。自動運転機能により、災害時の物資運搬などの用途も想定している。
開発は三つの段階に分けた。第1段階では、飛行機を前進させる動力ユニットを製作。今年以降の第2段階で、コンピューターによる自動操縦システムを開発し、第3段階で製品として完成させる。
世界では近年、ドローンと車を合わせた「空飛ぶ車」など、小型航空機の開発競争が進む。森本さんは「日本も負けていられない。一つ一つ新しいことを試しながら、確実に作り上げたい」と意気込んでいる。クラウドファンディングは18日まで。もりもと技術研究所TEL050・3698・1400
【神戸新聞 NEXT 配信】
個人による
「空飛ぶ車」の開発は外国での話と思っていましたが、日本でも挑戦している人がいるという報道には大変驚きました。
元々日本人は器用であり、また日本は技術大国ともいわれてきましたが、最近ではどちらかというと国も国民も「現実的で夢がない」という印象が強く、収入減や少子化などの社会的現象とも重なって、いわゆる勢いのない状態が続いているように感じられる人も多いのではないでしょうか。
そんな中での、
「日本も負けていられない」と、私的なグループが小型個人用航空機の開発に挑戦しているという報道でしたが、昔の「本田技研工業」の創業時のエネルギーのようなものを感じました。
今から40年ほど前の話ですが、日本でも優秀なコンピューターを作りたいということで、日本のメーカーが当時最先端のアメリカのコンピューターを購入し、それを完全に分解して、ネジの1本に至るまで、その意味するところを分析し、それを元に独自のコンピューター製造に臨んだということを聞いたことがあります。
単に真似をするのではなく、
技術を理解して独自製品を作るという姿勢は、日本人の伝統的な職人気質によって作り出されるものかも知れません。
初めは小さな芽でも、次第に大きな幹に成長していくものです。
今の私的なグループが二年後、十年後にどのような組織になっているか、大変楽しみです。