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衆院選では当選者の大半を民進党出身者が占め、小池氏の責任を問う声も多いそうです。

『希望、小池氏へ恨み節 独裁体制 強まる反感「賞味期限切れた。代表やめるべきだ」』

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衆院選の各党の議席が固まった23日、完敗を喫した希望の党では、小池百合子代表(東京都知事)への恨み節が広がり、小池氏独裁体制への反感が強まった。一方、小池氏は同日、出張先のパリで報道陣に「これから国政の組織を固めていく中で、代表を退くというのはかえって無責任だと思っている」と述べ、改めて辞任を否定した。

樽床伸二代表代行は23日、衆院選の敗因を記者団に問われ、小池氏の排除発言に触れ「非常に厳しい響きだった」と振り返った。落選した若狭勝前衆院議員も「小池氏の不出馬がはっきりしたのが遅かったため、風が止まり逆風になった」と戦術の失敗を指摘した。

希望の党は25日、小池氏も出席して両院議員懇談会を開く。小池氏は代表を続投し、国会議員には共同代表などの執行部を置いて国政を委ねる考えだ。ただ、衆院選では当選者の大半を民進党出身者が占め、小池氏の責任を問う声も多い。小池氏の対応次第で、党は空中分解しかねない。

【産経ニュース 配信】

希望の党に関する

選挙戦のデータを集めてみました。

候補者数は235人(うち女性は47人)で、小選挙区の立候補者数は198人、比例の立候補者数は234人(うち重複は197人)、希望の党の公示前の勢力は57人。

最終結果は小選挙区で18人、比例代表で32人の合計50人となり、希望の党は7議席減らして50議席という結果に終わりました。

ワイドショーやマスメディアでは、

この選挙結果を受けて、『「排除」という言葉で風が変わった』というようなコメントが数多くみられました。

私なりに総括してみましたが、次のような点において大きな変化が起きたことが、党勢を伸ばせなかった要因となったように思われます。

  1. 「民進党員の合流」ということで、そもそもの希望の党のイメージが曖昧なものになった。
  2. 理想論の実現ではなく、現実的対応を根本に掲げるという、党としての最低限の同意を求めることは不可欠であったにもかかわらず、記者の質問の「排除するのですか」という言葉を受けて「排除します」と答えたことで、いわゆる悪者にされた。
  3. 活動資金が用意できないために取られた措置、「党への資金提供」や「写真撮影料」などの報道で、傲慢な運営をしている党というレッテルを貼られた。
  4. 排除された民主党員(弱者)が立憲民主党を設立することで、あたかも「その仕打ちにめげないで頑張る党」というイメージを発信したことで、結果的にイジメをした党というイメージが生まれた。

以上のように「民進党員の合流」によって悪いイメージが定着したことで無党派層の支持を減らし、その上に、更に立憲民主党との票の奪い合いとなり、その競合では労組などの組織票が得られず、時にわずかの差で敗北を余儀なくされました。

結局、

民進党のまま選挙を戦えば大きく票を失うことが予想されていたにも関わらず、希望の党を大混乱の渦に巻き込んだばかりか、更にその上に看板を立憲民主党に架け替えて票を奪い合うという結果をもたらした「民進党合流劇」の衝撃こそが、希望の党の敗北の要因であったことに間違いはないと思います。

希望の党で選ばれた旧民進党員は、改めて理想論から現実対応という点にウエイトを移す覚悟を肝に銘じるべきだし、また立憲民主党員は旧民進党より多くの支持を集めたのだから、これまでとの違いを鮮明に打ち出すべきだと思います。

立憲民主党が、

単なる「上から目線はやめる」、「まっとうな政治」などといったスローガンを掲げるだけの「反対政党」で終わるなら、それは決して許されることではありません。

何故なら、現実的改革野党誕生の可能性を奪っただけではなく、安倍政権の専横を許すことになったからです。

立憲民主党の誕生が、

単なる次の選挙までの時間の無駄となるかどうかは、民進党の看板を掛け替えて多くの支持を得た党の本気度(正当性)次第によると思われます。

もしこれまでのような不毛な時が続くなら、国民は壮大な無駄を選択したことになり、「理想から現実」への歩みが大いに遅れたことを肝に銘じることになるでしょう。

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