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なかにし礼さんのがん闘病に関する報道がありました。

【なかにし礼 死を覚悟した再発がん闘病語る「妻はうつ状態に」】

「『今回のがんは、これで完全にOKです』。担当の医師たちからこう宣言されたのは、昨年の10月2日。それから2カ月に一度定期検査をしていますが、結果はずっと異常なしで。いまは治療はしていないし、普段の生活も元気だったころとほとんど変わっていません」

作詩家で、直木賞作家のなかにし礼さん(77)は、2012年に食道がんを発症。このときは陽子線治療によってがんを克服した。彼に食道の裏側、気管支に近いリンパ節に再びがんが見つかったのは昨年の2月初旬だった。しかも担当医師たちから「今回は、陽子線は使えません」と宣告された。そのうえがんは気管支に密接していて、がんが成長して気管支を突き破ると死に至る――という極めて危険な状態だった。

(女性自身 配信)

2012年に一度治ってから

2015年に二度目の発病、そしてその二度目のときは2月の手術で完全に取り除くことはできなかったそうです。気管支に穴を開ける穿破(せんぱ)する危険性を心配しながらも10月にはOkが出たとのこと、本当に良かったと思います。

私たちの体の中では

大変複雑な仕組みによって新陳代謝が行われ、その結果細胞のミスコピーのような形で、いわゆる腫瘍といわれるものが知らないうちにいろいろな部分にできていることは、大勢の関係者の認めるところとなっています。

検査によって早期に発見される場合もあれば、どこかに痛みを感じて初めて発見される場合もあり、また良性の腫瘍であったり、悪性の腫瘍(がん)であったりと、ときどきで様々な結果がもたらされます。その意味では常に病気に脅かされているといえるかも知れません。

加齢により

避けられないことではありますが、「そのような様々な病気(異常)に対して治療が十分に行えない場合もある」ということを、改めて知らされた思いで、ある種の無力感を抱かざるを得ませんでした。やがては生命の有限性をむりやり飲み込まざるを得ないときがくることを予感させるものでもありました。

そして、生命を終えるその日まで「できる事をやるのみ」で、そのように「最後まで自分のできることに専念すること」が、自分の人生を完成させることではないだろうかという思いが、ふっとよぎりました。

ときどきにおいて

「今だけを生きろ」という心境になって、それぞれの日を送ることの意味が何となく分かったような気がしました。

いずれくるそのような事態を目前にして、どのように振る舞えるかは分かりませんが、自分なりに一つの手掛りを得たような、そんな思いに浸るきっかけを与えてくれた報道でした。

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