トランプ氏はアメリカにとってどういう存在となるのでしょうか。
【カリフォルニア州で独立運動も トランプ次期大統領への抗議が全米に拡大】
アメリカの次期大統領に決まったトランプ氏がホワイトハウスを訪れオバマ大統領と政権引き継ぎについて協議した。
(中略)
また、アメリカ国内でこんな言葉が話題になっている。それが「Calexit(カリグジット)」だ。カリフォルニア州をアメリカから独立させようとする運動の名称で「California+Exit(出ていくこと)」の組み合わせによる造語だ。イギリスのEU離脱の際に話題になった「Brexit(ブレグジット)」が元になっている。
(AbemaTIMES 配信)
トランプ氏は
選挙期間中、国民に対してさまざまな約束とも言える発言を行ってきました。
「アメリカのためなら外国のことなどおかまいなしに何でもする」という内容とも受け取られかねない多くの思いつき発言がみられましたが、今後これらの発言とアメリカの国家運営との整合性が問われることになると思います。
仮に発言通りの実行がなされれば諸外国との関係に亀裂が入りかねませんし、実行がなされなければ多くの選挙支持者の信頼を失うことになります。
少なくとも発言内容は本音ととられるでしょうから、話題にあげられた国にとっては、どのような結果になっても不信感を払拭することはできないと思います。
アメリカという国は
強大な国であり、その舵取り次第では多くの混乱を招くことは間違いありません。
今回の選挙は、これまでの「変わらないアメリカ」に対する国民の多くの不満がトランプ氏の実行力に期待した結果となりましたが、それだけに舵取りの難しさが現実味を帯びてきたと言っても過言ではないと思います。
日本でもかって
民主党政権に期待が集まったことがありましたが、「沖縄基地の県外移転」も「高速道路の無料化」も行われず、「人に優しい政治」と言いながら、多くのムダを廃止することなく、ただただ消費税の増税を決めたという経緯の結果、民主党(現民進党)への甚だしい不信感が今も続いています。
自国の繁栄だけを願う政策は他国との共存とは相反するものであり、口にすべきことではなかったと思いますが、既に事態は進んでおり、今後のアメリカの英知に期待するしかないようです。
日本での都知事選といい、
アメリカの大統領選といい、その結果をみると「実行できない政治」に対する国民の不満がかなり深刻になっている証拠ではないでしょうか。あたかも「実行力があるなら誰でもいい」という気持を代弁しているような結果で、それだけに選挙民の思いの強さを感じずにはいられません。
さまざまなことに於いて
「無駄遣いが無くならない」、「有効な手が打てない」という国政の現実と、一方「仕事がない」、「貧富の差が広がる」、「将来への不安が絶えない」という国民の現実に対して、現政権は今何を考え、どうしようとしているのでしょうか。
日本においてもアメリカにおいても、「結局一つ一つ実行してくれる人に託すしかない」という国民の熱い気持が、今後これまで以上に選挙というものに向けられていくことは、間違いのない事実だと思います。