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「戦後日本の『リベラル』は宏池会を指した」とした上で「革新という言葉はもう消えてしまった」と指摘する声もあるようです。

『衆院選で飛び交う言葉、日本の「リベラル」って?』

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公示前に二つの新党が誕生した今回の衆院選。さまざまな局面で「リベラル」という言葉が飛び交った。きっかけは、民進党から希望の党への合流に参加せず(できず)、立憲民主党を設立した人たちの存在だ。本来、個人の尊厳や自由を大切にする考え方を指す言葉とされるが、識者は「国によって使い方が違うのでやっかい」と指摘する。22日の投開票日を前に改めて考えたい。日本のリベラルって、どんな勢力?

広辞苑によれば、リベラルは「①個人の自由、個性を重んじるさま。自由主義的②自由主義者」。近年では、自民党が保守、民進党がリベラルというイメージが強い。

かつて保守に対抗する勢力を指す言葉は「革新」だった。日本政治思想史が専門の冨田宏治・関西学院大教授は「戦後日本の『リベラル』は宏池会を指した」とした上で「革新という言葉はもう消えてしまった」と指摘する。

【神戸新聞 配信】

確かに

このリベラル派(勢力)という表現は何を示す言葉か分かり難いような気がします。

大方のイメージとしては「保守」というのは従来の伝統を重んじて、軽々には政策を変えないというイメージであり、「革新(リベラル)」というのは真逆で、たとえ従来の伝統を大きく逸脱することになっても、少しでも良いと思われるものは政策として打ち出すというイメージではないでしょうか。

もう少し別なイメージでいうと、

「保守」というのは大多数の要望がなければ検討に値しないとするイメージであり、「革新」というのはたとえ一人であっても要望があるのなら検討すべきというイメージなのかも知れません。

何となく、過去の実績を尊重して、その上に新しいものを追加する手法をとるか、過去の実績に囚われずに、自由に新しいものを追加する手法をとるか、というようにも見えます。

その意味では、今回の「憲法改正」という論点からみると、これまでの「保守」と「革新」が逆になっているともいえます。

このようにみてみると、

従来の報道で使われている「保守」とか「革新」という表現は、もはや適切な表現とはいえないようです。

別な表現を探すと、「現実的」か「理想的」かという表現に思い至りますが、むしろこちらの方が適切なのではないでしょうか。

自民党などは、

どちらかというと「現実の状況に応じて自在に対応しよう」という姿勢を感じますし、立憲民主党や共産党などは、どちらかというと「理想像こそ正しくそれを曲げてはならない」という姿勢を感じます。

「現実的」という場合は、「臨機応変な対応」という長所と、「無軌道な対応」という短所がみえますし、「理想的」という場合は、「容易に妥協しない」という長所と、「時の状況に適合できない」という短所がみえます。

この方が

実際の政党のイメージに近いような気がしますが、このように考えると、結局はこの両者の中間に正解があるように思えてなりません。

たとえば「理想的でありながらも、現実的であれ」ということになると、「穏やかな改革」という表現がピッタリ当てはまるような気がします。

つまり「理想的」を堅持しつつ、穏やかな「現実的」対応(改革)を図るということに行き着くとしたら、そしてそのような政党があるとしたらどうでしょうか。支持できるでしょうか。

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