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『東芝は25日、1滴の血液からがんを検出できる検査技術を開発したと発表した。』そうです。


 

東芝は25日、1滴の血液からがんを検出できる検査技術を開発したと発表した。13種類のがんのいずれかにかかっているかどうかを、2時間以内に99%の精度で判定できるという。2020年から実証試験を始め、数年以内に人間ドックのオプションに盛り込むなどの実用化をめざす。2万円以下で検査できるようにし、がんの早期発見につなげたい考えだ。

血液中を流れる数ナノメートル(ナノは10億分の1)の「マイクロRNA」という物質の量から、がんにかかっているかを見分ける。約2500種類あるマイクロRNAの一部は、がん細胞と正常な細胞でつくる量が異なることが分かっており、がん検診の目印になると期待されている。

エックス線画像や内視鏡など目視で識別する従来のがん検診では、「ステージ0」といった初期のがんは腫瘍(しゅよう)が小さいために発見が難しい。東芝が開発した技術では、肺がんや胃がん、大腸がんなど13種類のがんについて、高精度の検出が可能になったという。

従来のようにがんの種類ごとに検診方法を変える必要がなく、受診者の負担も少なくて済む。ただ、13種類のがんのいずれかにかかっているかは分かるが、どのがんを患っているかの特定はできないという。

【朝日新聞デジタル 配信】

上記記事の他にも、

『マイクロRNAは、遺伝子やタンパク質を制御している20塩基程度の短い核酸分子。血液中にも安定して存在しており、血液中のマイクロRNAの種類と量を調べることで、肺がんや乳がんなどさまざまながんを早期に発見できる可能性があるとして、新たながん診断のマーカーとして期待されていた。』という記事も公開されています。(下記)


 

ウィキペディアには

『miRNA (microRNA, マイクロRNA) は、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て最終的に20から25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸である。』との説明があります。

13種類のがんの内訳としては「胃がん、大腸がん、食道がん、膵臓がん、肝がん、胆道がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、神経膠腫、肉腫」があげられ、またその他、卵巣がん(感度99%/特異度100%)2)、膵がん(98%/94%)、大腸がん(99%/89%)、膀胱がん(97%/99%)3)、前立腺がん(96%/93%)など、いずれもmiRNAのマーカーとしての高い感度が確認されているとのことです(詳しくは下記↓参照方)。


 

他にも

多くの記事が公開されていますが、このマイクロRNAによる検査の大きな特徴としては、血液検査で分かるという点、また初期のがん(ステージ0)のがんも分かるという点にあるようです。

さらにはアルツハイマー型認知症などの発症も分かるそうなので、回復はできなくても発症を早期に発見できればその進行を遅らせることができるため、大いに期待できる検査方法と言えるのではないでしょうか。

ただ

『13種類のがんのいずれかにかかっているかは分かるが、どのがんを患っているかの特定はできないという。』という記述も見られますが、がんを発症していることが分かれば他の方法によりどのがんかは分かると思われますので、総合的には大きな前進だと思います。

このような記事を目にすると、「がん撲滅」の日はそれほど遠くないような気がします。
関係者の皆様の今後の更なる研究成果に大いに期待したいと思います。

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