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がん検診が正しく行われるよう、細かな手順などを記した「仕様書」に基づき検診を実施している市区町村は全国で約45%と半数に満たないことが国立がん研究センターの調査で分かったそうです。

『がん検診 手順順守の市区町村は全国で45%』

https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00m/040/166000c
⇒毎日新聞の記事へ 
 
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「仕様書に従わない検診、死亡率減らせぬ可能性」

がん検診が正しく行われるよう、細かな手順などを記した「仕様書」に基づき検診を実施している市区町村は全国で約45%と半数に満たないことが国立がん研究センターの調査で分かった。6日、同センターが結果を都道府県に通知した。市区町村の検診の実態が公表されるのは初めて。専門家は「仕様書に従わない検診では検診の質が確保できず、成果が上がらない可能性がある」と警告している。

国は胃、大腸、肺、乳房、子宮頸部(けいぶ)の五つのがんについて科学的に根拠のある方法や間隔でのがん検診を推奨している。2008年には検診の精度管理のため、「胃がんのバリウムの濃度」「肺がんの胸部エックス線撮影法」などの詳細な検査方法や、必要な人を精密検査に導く仕組みなど、仕様書に明記すべき管理項目を定めた。

国立がん研究センター検診研究部の斎藤博部長は「がん検診は、がんの疑いがある人を見つけ出し、精密検査を受けてもらうことで初めて成果が期待できる。仕様書の内容が徹底されない検診では十分にがんを見つけられず、がん死亡率を減らせない可能性が高い」と指摘する。

【毎日新聞 配信】

仕様書に沿った検査を医療施設がやらず、それを行政も指摘せず、そのため検査自体の精度が悪くなり、見落としが増える、ということのようです。

胃がんについては

「バリウムによるX線検査」が行われ、また大腸がんについては「便潜血検査」が行われていますが、共に「内視鏡」による精密検査の方がはるかにがん発見率が高いといわれています。

しかし、「内視鏡」による検査は、人によって苦痛の度合いが異なりますし、また時間や費用の点でも、決して手軽な検査とはいえません。

一方で、

がんは、症状が出た時は既に発生している可能性が高く、つまり「バリウムによるX線検査」や「便潜血検査」で異常が発見された時点では、既に症状が出ているということになり、それでは、いささか遅いといわざるを得ません。

それらを勘案しますと、やはり症状の発見というよりは、症状の出る前の検査が必要ということになり、時間や費用がかかっても内視鏡を用いる検査に切り替えるべきかも知れません。

できれば

「簡易的な内視鏡」の登場が待たれますが、それができるまでは、たとえば毎年ではなく3年に1回ぐらいにして、従来の内視鏡で検査するという方向に転換するというのはどうでしょうか。

いずれは高齢となり、そうなると必ず内視鏡のお世話になるものですから、「早めに慣れておく」というのも一つの考え方かも知れません。

慣れてしまえば、意外に当たり前になっていくような気もしますが、いかがでしょうか。

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