米上院のバーニー・サンダース議員(バーモント州選出、77)が2020年米大統領選への出馬を表明する動画を撮影していたそうです。 |
米上院のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)議員(バーモント州選出、77)が2020年米大統領選への出馬を表明する動画を撮影していたと、米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)」が16日、報じた。
立候補表明者が相次いで既に混戦の様相を見せている次期大統領選に、サンダース氏も参戦する計画があるものとみられる。ただ現時点では、実際に動画が公開されるのか、また公開されるなら時期はいつかなどは不明。ポリティコは以前に、サンダース陣営が幹部スタッフの採用面接を行ったとも報じている。
無所属のサンダース氏は、2016年の米大統領選で民主党の指名獲得を目指した。当初はトランプ氏同様に泡沫(ほうまつ)候補の一人とみられていたが、民主党の予備選でヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官と指名を争い、番狂わせまであと一歩に迫った。クリントン氏はサンダース氏に勝利したが、本選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に敗れた。
【AFPBB News 配信】
2016年の
米大統領選の民主党候補者指名争いでヒラリー・クリントン氏と最後まで争ったバーニー・サンダース上院議員(77、無所属)は、2018年11月25日に公開されたニューヨーク・マガジン誌のインタビューで、2020年の大統領選への立候補に意欲を示していました。
当時の報道をご覧ください(↓)。
『サンダース氏は「もし私がトランプ大統領を倒すベストの候補者であるなら、おそらく立候補する」と述べた。一方で、「私は別に、親から『大統領になるのよ』と言われながら育った大金持ちの息子ではない。『大統領になるぞ』という闘志を燃やしながら毎朝起きているわけでもない」とも語り、大統領職に執着しているわけではないと強調した。「私よりも優れた仕事をできる人が他にいるなら、その人が選ばれるために馬車馬のように働く」とも語った。』 朝日新聞デジタル(2018年11月27日)
当時のサンダース氏のメッセージを
いくつか紹介します(↓)。
『(富裕層の)上位1%の10分の1というごく一握りの人間が、90%の人々たちとほぼおなじ富を手にしているということに正義はありません。』
『大勢の人たちが長時間労働を強いられ、誰が見ても低い賃金で一生懸命働いています。 それでも、家で待っている子どもたちがまともな食事にありつけるだけの収入は得られない。そんな状況に正義はありません。』
『アメリカ合衆国が、世界の主要国の中でもっとも子供の貧困率が高いという状況に正義はありません。』
米国の大統領は
通常ですと最初の4年のあとの4年も選ばれることが多いものですが(1993年就任のビル・クリントンから2009年就任のバラク・オバマまでは皆8年間大統領を続ける)、トランプ氏の場合はこれまでの言動を見る限り4年で終わる可能性が高いような気がします。
現在の民主主義国での政治的体制は、大きく「大企業擁護」と「中小零細企業擁護」に分かれると思いますが、サンダース氏はこの後者の代表的存在だと思います。
トランプ氏は
その点では明確ではなく、それだけに多くの矛盾点を露出しているような気がします。
米国はいまだに混乱を続けており、その収拾を図るような大きな変化を予想する人も多く、もしかしたら来年はサンダース大統領の誕生ということもあるのではないでしょうか。