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三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、準天頂衛星「みちびき」4号機をH2Aロケット36号機に搭載し、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げたそうです。

『日本版GPS衛星打ち上げ成功、本格運用へ4基体制 』

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三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、準天頂衛星「みちびき」4号機をH2Aロケット36号機に搭載し、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。打ち上げは成功し、衛星は予定の軌道に乗った。2018年度から日本版の全地球測位システム(GPS)サービスを本格運用する前提となるみちびきの4基体制が整った。

みちびきは4基のいずれかが常にアジア地域の上空を飛び、正確なデータを24時間活用できるようになる。種子島宇宙センターで記者会見した内閣府の高田修三宇宙開発戦略推進事務局長は「正確な信号を提供できる仕組みをアジアの方々に使ってほしい」と述べた。

米国が運用するGPSや地上設備を併用すれば、位置情報の誤差は現在の約10メートルから6センチメートル程度に小さくなる見通しだ。政府はみちびきを23年度には7基体制に増強し、現在のGPSの機能を補完したり、建設機械の制御や災害時の安否確認などに活用したりして利便性を高める

【日本経済新聞 配信】

現在、

カーナビやGPS機能がついた携帯電話の普及によって、人工衛星を使った測位情報は通常の生活において欠かせないものとなっています。

測位衛星により位置を特定するためには、最低4機の人工衛星から信号を受信する必要があるそうです。

更に、

高い建物や山などがあると、それが障害となって4機の人工衛星からの測位信号が届かないことがあり、測位結果に大きな誤差が出るため、準天頂衛星システムが採用されています。

衛星測位システムとは、衛星からの電波によって位置情報を計算するシステムのことで、米国のGPSがよく知られており、みちびきは日本版GPSと呼ばれることもあるようです。

準天頂衛星システムというのは、

「準天頂軌道」と言う日本のほぼ天頂(真上)を通る軌道を持つ人工衛星を複数機組み合わせた衛星システムのことで、現在運用中のGPS信号やアメリカが開発を進めている新型のGPS信号とほぼ同一の測位信号を送信することで、日本国内の山間部や都心部の高層ビル街などでも、測位できる場所や時間を広げることができるそうです。

また補強信号の送信等により、これまでの数十m程度の誤差だったGPSに比べて、1m程度、さらにはcm級へ測位精度の向上を目指しているとのことです。

2018年には、

みちびきが4機体制になりますが、このうち3機はアジア・オセアニア地域の各地点では常時見ることができるそうです。

みちびきはGPSと一体で利用でき、GPS衛星6機とみちびき3機を合わせて8機以上となるため、安定した高精度測位を行うことが可能になり、またGPS互換であるため安価に受信機を調達することができ、地理空間情報を高度に活用した位置情報ビジネスの発展が期待できるといわれています。

現在、

AIなどを利用した自動車の自動運転が話題になっていますが、この自動運転においても測位情報が大きな役割を担うものと思われます。

当然、より正確であるほど安全な自動運転が可能になるため、今回の打ち上げは、その意味においても、大事な一区切りといえるのではないでしょうか。

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