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世界初AI搭載「超拡大内視鏡」の実力

エンドブレイン-オリンパス製のAI(人工知能)を用いたソフトウエア-は、大腸内視鏡検査で見つけたポリープを、切除が必要な「腫瘍」か、切除の必要がない「非腫瘍」かの可能性をリアルタイム(0.4秒)で判定してくれるそうです。


 

AI(人工知能)を用いた国内初の医療機器の実用が始まった。今年3月に発売されたのは、大腸の内視鏡画像をAIが解析し、医師の診断を補助するオリンパス製のソフトウエア「エンドブレイン」。昭和大学、名古屋大学、サイバネットシステムが共同で研究開発した。日本が世界をリードする内視鏡分野でのAIの活用は世界初だ。

エンドブレインは、昨年2月に発売されたオリンパス製の超拡大内視鏡「エンドサイト」と組み合わせて使う。大腸内視鏡検査で見つけたポリープを、切除が必要な「腫瘍」か、切除の必要がない「非腫瘍」かの可能性をリアルタイム(0.4秒)で判定してくれる。

AIは内視鏡画像の何を識別しているのか。このシステムの開発研究代表者である昭和大学横浜市北部病院・消化器センターの工藤進英教授が言う。

「私たちが1991年に開発した一般的に普及する拡大内視鏡の倍率は100倍です。それで、従来は病変の形や表面の構造など(構造異型)から診断していました。一方、超拡大内視鏡の倍率は最大520倍なので、病変の細胞の形や核の腫大など顕微鏡像で病理学的な診断ができます。そのような病変の細胞異型の特徴をAIに学習させているのです」

【日刊ゲンダイDIGITAL 配信】

従来の

内視鏡では医師の経験により、形状や色などによって、いわゆる怪しいポリープかどうかを判別していたものと思われますが、それだけに5mmに満たない小さなポリープについては様子を見ましょうということが多かったものと思われます。

そのことについては現実的な対応だと思いますが、今回の報道によれば倍率が100倍から520倍と大幅に性能が向上し、また医師の経験に加えてAIによる判断を併用するということで、今後は格段に検査性能が向上するものと思われます。

通常ですと

5mmを超えたポリープがあると切除して病理検査にまわすものと思われますが、今後は検査の場で腫瘍の可能性が判別できるようになり、また5mmに満たないものでもその場で切除するなど、それだけ対応が早くなるとのことで、大腸がんや胃がんから救われる可能性が大幅に高まることになり、国民にとっては大変ありがたいことだと思います。

何事も専門家の経験がもたらす効果は大きく、内視鏡検査においても、その形状や色などを通した判断という点で違いが出やすいものと推察できますが、この点でもAIによる判定という補完的対応により、見逃しなどの不幸な結果もほとんどなくなるものと思われますので、今回報道の検査方法は二重の意味で素晴らしい成果をもたらすものと思います。

最近では

「がん」も、早期に発見されれば、治癒に至る可能性が大幅に向上してきていますので、このような早期発見につながる手法がいろいろと開発されることを期待したいと思います。

いわゆるSF映画に登場する「スキャナーのような装置で体全体の異常が全て検知」できる時代が早くきて欲しいと思いますが、今回報道の検査方法はそのための第一歩と言っても過言ではないのではないでしょうか。

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