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乳がん患者のうち、外科手術をせずに治療できる人を選別できる遺伝子のマーカーが判明したそうです。

『乳がん、手術不要の患者を判別 遺伝子特定、4年後実用化へ 国立がん研究センター』

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乳がん患者のうち、外科手術をせずに治療できる人を選別できる遺伝子のマーカーが判明したことが9日、分かった。研究を進めてきたのは国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の向井博文医師らのチームだ。月内にも患者に対する臨床試験が開始される。初期の乳がんは手術でがん細胞を摘出することが標準治療として奨励されており、タイプによって摘出手術が回避できる治療法が確立すれば世界初の事例となる。

乳がんは、がん細胞の特徴などから4つのタイプに分けられる。このうち向井医師らが着目したのは、がん細胞にみられるタンパク質「HER2」が陽性で、かつホルモンが陰性のタイプのがんだ。このタイプの乳がん患者は患者全体の10~15%を占める。

向井医師らは、別の臨床試験で同タイプの患者に対し、HER2陽性に効くとされる分子標的薬と抗がん剤などの投与を実施。手術で細胞を調べたところ、半数の患者でがんが完全に消失していた。がんが消えた理由を科学的に立証する過程で、人間が持つ全遺伝子約2万3千から関連する遺伝子「HSD17B4」を特定。この遺伝子が活性化していない人はがんが消失したことも突き止めた。

【産経ニュース 配信】

日本の

2011年の女性乳がんの罹患数(全国推計値)は、約72,500例(上皮内がんを除く)で、女性のがん罹患全体の約20%を占めており、2013年の乳がん死亡数は女性約13,000人で、女性のがん死亡全体の約9%を占めているそうです。

ちなみに、男性も乳がんを発症しますが、その罹患率は女性乳がんの1%程度で、女性に比べ5~10歳程度高い年齢層に発症しているそうです。

乳がんの発生には

女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっていることが知られており、体内のエストロゲン濃度が高いこと、また、経口避妊薬の使用や閉経後の女性ホルモン補充療法など、体外からの女性ホルモン追加により、リスクが高くなる可能性があるといわれています。

乳がんの手術となれば、最悪、乳房の摘出ということになり、患者に与える精神的ストレスは、決して小さいものではありません。

患者全体の

10~15%を占めるといわれるタンパク質「HER2」が陽性の患者が、手術無しでがんを克服できるという今回の発表は、大変大きな成果だと思います。

乳がんに限らず、今後、さまざまながんについて、手術無しで克服できるものが発見されると思いますが、これらの個々の情報が世界中で共有され、それによって、できるだけ早い発見となることを期待したいと思います。

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