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炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取割合が非常に多い人は死亡リスクが高く、脂質の摂取割合が多い人は死亡リスクが低いという意外なデータが得られたそうです。

『「炭水化物が毎食7割超え」は注意 死亡リスク上昇』

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炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取割合が非常に多い人は死亡リスクが高く、脂質の摂取割合が多い人は死亡リスクが低いという意外なデータが、世界の18の国・地域の13.5万人以上を対象にした研究で得られました。

炭水化物、脂質、たんぱく質のそれぞれから摂取したエネルギーが総エネルギー量に占める割合を計算し、最も少ない人から最も多い人までを並べて5等分しました。それら5群のうちの最低群を参照として、最高群の総死亡と主要な循環器疾患(循環器疾患による死亡、死亡を免れた心筋梗塞、脳卒中、心不全)のリスクを評価しました。

1) 炭水化物:最高群の死亡リスクは28%増

炭水化物については、最低群(総エネルギーに占める炭水化物の割合の中央値が46.4%)と比較した最高群(同77.2%)の総死亡のリスクは28%高く、摂取量が多いほど死亡リスクは高い傾向が見られました。最高群では、循環器疾患以外による死亡のリスクも36%高くなっていました。

摂取量の増加とリスク上昇の関係を調べたところ、総死亡のリスクは、総エネルギー量に占める炭水化物由来のエネルギーが60%を超えたあたりで上昇傾向を示しました。おおよそ70%を超えると、リスク上昇は統計学的に意味のあるレベルになり、それ以降も上昇は続くことを示す結果が得られました。70%を超えると、主要な循環器疾患のリスクも急上昇していました。

2) 脂質:最高群の死亡リスクは23%減

脂質については、炭水化物とは反対に、最低群(総エネルギーに占める脂質割合の中央値が10.6%)に比べ最高群(35.3%)の総死亡リスクは23%低くなっていました。同様に、脳卒中と、循環器疾患以外による死亡のリスクも低くなっていました。

脂質の総摂取量の増加とリスク低下の関係を調べたところ、死亡リスクは、総エネルギー量に占める脂質由来のエネルギーが15%を超えたあたりから、統計学的に意味のある低下を示し、しばらくはその値を維持していました。さらに30%以上になると、摂取量の増加に伴いさらなるリスク低下を示しました。

【NIKKEI STYLE 配信】

最後に

『今回の研究は、「総エネルギー量に対する炭水化物由来のエネルギーの割合が高すぎる人は総死亡リスクが高い」こと、「脂質摂取量は、少ない人より多い人のほうが、総死亡リスクは低い」ことを示しました』と結ばれています。

さらに『著者らは、「低所得国の食生活は、炭水化物の摂取量が非常に多く、それも精製穀物が中心であるため、炭水化物を減らして脂肪からエネルギーを摂取したほうがよい」とし、食生活に関する世界的なガイドラインの再考が必要との考えを示しています』という提言が付け加えられています。

ちなみに、「日本人の食事に占める炭水化物の割合は58.4%」だそうです。

肥満を抑えるための

ダイエットとして「炭水化物抜きダイエット」という方法が有名ですが、この方法が紹介されてからかなりの年数が経っていることもあって、食事の際に糖質を含む炭水化物を減らしているという人も少なくないようです。

糖質を制限すると、体の中から「エネルギーに変換できる糖質」がなくなり、その結果、脂肪代謝が行われるようになり、脂肪が減ってダイエットが行われますが、この切り替えには3日間程度の時間が必要だそうです。

体から糖がなくなると、

体内の脂肪が分解されて糖の代わりのエネルギーになりますが、筋肉の元となるタンパク質も分解されてエネルギーにされてしまうため、次第に筋肉が衰え、その結果、脂肪の燃焼効率が悪くなるという指摘もあります。

従って、糖質制限を行うときは、タンパク質をきちんと摂ることが大事で、その摂取量は、体重(kg)×1~2g(70kgの人は70g~140g)を目安とすると良いそうです。

何事も

バランスを保つことが大切といわれていますが、『糖質を減らし、タンパク質や脂質を増やす食生活』へという動きが、これまでより加速しそうな気がします。

果たして、皆さんの選択はいかがでしょうか。

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