米エネルギー省は2017年9月12日(米国時間)、太陽光による発電コストが低下し、同省が2020年に設定していた目標を予定より3年早く達成したと発表したそうです。 |
『米国で太陽光発電のコストが下落、エネルギー省の目標を3年早く達成』
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米エネルギー省(DOE)は2017年9月12日(米国時間)、太陽光による発電コストが低下し、同省が2020年に設定していた目標を予定より3年早く達成したと発表した。達成された目標額は、カンザスシティにおける1ワットあたりの設置コスト約1ドル、1キロワット時あたりの発電コスト6セントだ。
太陽光発電のコストを実際に評価しているのは、DOE傘下の米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)だ。NRELによれば、メガソーラーの設置コストは2017年第1四半期、前年同期比で29パーセント低下したという。その要因は、太陽光電池モジュールとパワーコンディショナーのコストが下がったこと、パネルの効率が高くなったこと、そして人件費が下がったことだ。
メガソーラーにおける目標が3年早く達成されたので、DOEは2030年に向けた新しい目標では、価格よりも信頼性に焦点を置く方針だ。DOEは、同省のソーラーエネルギー技術局(Solar Energy Technologies Office:SETO)を通して、電力網の信頼性や回復力、蓄電などに焦点を当てた初期段階のプロジェクトに資金援助する計画だという。
【livedoor NEWS 配信】
「自然エネルギー」とは
非枯渇性のエネルギーのことで、またの名を「再生可能エネルギー」ともいわれています。
現在、わが国の主要なエネルギー源である石油・石炭などの化石燃料は、限りのあるエネルギー資源ですが、これに対して、自然エネルギーといわれる太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間に再生できるので、いわば限りのない再生可能エネルギー(資源)ということができます。
「自然エネルギー」は
コストが高く不安定という声も根強くあるようですが、今回の記事を見ても、コストは可変で、研究・開発における進歩によって大いに低下する可能性があることが分かります。
例えば太陽光発電におけるパネルの設置数が大きく伸びると、その需要が競争を促し、それによって設備の改善がなされ、結果としてコストが低下するといわれていましたが、まさに今回の記事によって、そのことが証明されたといえるのではないでしょうか。
劇的に変化する
世界のエネルギー事情を見てきた環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長の飯田哲也さんは、日本の政策は「古いとしか言いようがない」と話しています。
飯田さんは次のように話しています。
『世界と日本の状況はだいぶ違います。世界に目を転じると、自然エネルギーではものすごくダイナミックな変化が起きているのです。たとえば「設備容量」といって、その設備が最大に能力を発揮したときに発電できる電力量でみると、世界の風力発電は2015年の1年間で6500万キロワット、つまり原発65基分を新たに生み出し、累積で4億3300万キロワットとなり原発を抜きました。』と。
今回の記事も、
その世界の動きの一つといえますが、要するに、「自然エネルギーを大いに役立てよう」、という方針を決定することが、その分野での能力を飛躍的に増大させることになる、ということではないでしょうか。
不屈の意志でインドをイギリスから独立させた、かのマハトマ・ガンジーが残した言葉に、「目的を見つけよ。手段はついてくる。」という言葉があります。
まさに
「自然エネルギーの活用」という目的を設定することが大事で、それによって、コスト削減のための手段などは、どんどん生まれてくるに違いありません。
今現在を基準に政策を決定していたのでは、将来を見据えた、長期的な政治を期待することはできません。
私達にできることは「そのような政治家を選ばないこと」だと思いますが、いかがでしょうか。