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人工子宮で、ヒツジの胎児を正常に発育させる実験に成功した、との研究論文が発表されたそうです。

『超未熟児向け人工子宮、ヒツジ胎児が正常発育 米研究』

透明な液体で満たされた人工子宮で、ヒツジの胎児を正常に発育させる実験に成功したとの研究論文が25日、発表された。超未熟児の死亡や生涯にわたる身体障害を回避する助けになる可能性のある成果だという。

英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された論文の主執筆者で、米フィラデルフィア小児病院(Children’s Hospital of Philadelphia)の胎児外科医のアラン・フレイク(Alan Flake)氏は、このシステムは子宮内での胎児の自然な発育が継続するように設計されていると話す。
(略)
現在、妊娠期間が40週ではなく22~23週程度で生まれる新生児は、生存率が50%で、生存した場合でも90%の確率で重度の長期的な健康問題が発生するとされている。

【AFP=時事 配信(ヤフーニュース)】

子供が欲しくても、

なかなか授からない夫婦も多いと聞きますが、そのような状況で、せっかく授かったにも関わらず、子供が超未熟児で死亡するという例もみられるそうです。

2012年の妊娠28週以降(妊娠後期)の死産率は0.19%、という報告がありますのが、妊婦後期の妊婦さんの500人に1人は死産という現実があるということになります。

胎児死亡をおこす母体側の原因には、

糖尿病、膠原病、血液型不適合妊娠、過期妊娠などがあり、胎児側の原因には、胎児の形態異常、染色体異常、風疹・梅毒・エイズなどの感染症、などがあるそうです。

今回報道された人工子宮によって、胎児死亡をどれだけ防ぐことができるかは不明ですが、体内にいるよりは人工子宮にいる方が、胎児の治療がし易いことは容易に想像できます。

妊娠・出産は

母体にとっても大きな負担となりますので、人工子宮によって育てることが可能になれば、大幅な負担軽減となり、その意味でも大きな研究成果が得られたと思います。

ただ、仮に将来、人工子宮によって受精卵から育てることが可能になるとすると、それはそれで賛否両論、意見が噴出するかも知れませんね。

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