最高価格が12億円もするといわれるストラディバリウスですが、現代のバイオリンに負けたという報道がありました。
『ストラディバリウス負けた!聴衆は現代製に軍配』
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数億円の値段がつくバイオリンの名器「ストラディバリウス」と、現代のバイオリンの演奏を聴衆に聞かせると、聴衆は現代のバイオリンの方を好むとする実験結果を、仏パリ大などの研究チームがまとめた。
論文が近く、米科学アカデミー紀要に掲載される。
このチームは5年前、ストラディバリウスと現代の楽器を弾いた演奏家でも、音の評価に大きな差がなかったとする研究を同紀要で発表している。チームは今回の研究で「バイオリンの作製技術が上がったのか、あるいは一般に信じられているほどの音色の違いがなかったのかもしれない」とコメントしている。
【読売新聞 配信(ヤフーニュース)】
ストラディバリウスといえば、
イタリアのアントニオ・ストラディバリが製作したバイオリンの名称で、世界最高峰の評価を与えられています。
情報によりますと、1200挺ほどが製作され、そのうち約600挺が存在するとされているようです。価格は一般に数千万から数億円で取引されており、最高価格は、2011年6月にオークションで落札された1721年製のストラディバリウス「レディ・ブラント」の1589万4000ドル(約12億7420万円)といわれています。
このバイオリンと
現代のバイオリンの音色を比較した結果、5年前には演奏家が「大差はなかった」という評価をしており、今回は聴衆が現代のバイオリンの方を好むという評価をしたとのことです。
報道(抜粋)の最後にある「あるいは一般に信じられているほどの音色の違いがなかったのかもしれない」という一文が、大変衝撃的です。
もし音色に大差ないとすると、
膨大な価格差や、良い音色だと信じていた演奏者の意識は、大混乱に陥ること必定で、今後どのように変化していくのか、大変興味があるところです。
音色の評価というものの信頼性について、改めて考えさせられた報道ともいえますが、やはり一人ひとりが「自分の耳」を信じる気持ちを大切にし、その結果としての多数の評価を尊重すべきで、一般的(歴史的)な評価は参考程度にすべきなのかも知れません。「裸の王様」にならないためにも。