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グローバル企業について調ベてみました。

昨年、

「たった62人の大富豪の資産が、下位36億人の資産と同じ」というデータが、NGO団体・オックスファムによって発表されましたが、今年はそれが「たった8人の大富豪」と同じになったとのことです。

これは昨年の62人の大富豪の資産で考えると、下位36億人よりはるかに多くの人の資産に匹敵するものになった、ということになります。

大富豪の8人の名前も

公開されており、米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏(2016年資産は、8兆4,800億円)、交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)の共同創業者マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏(5兆400億円)、インターネット通販最大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏(5兆1,100億円)などの名前があります。

ちなみに米マイクロソフトは、2015年6月期決算で、売上高 : 936 億 米ドル、純利益: 122 億 米ドル、2015年7月21日現在で、全従業員数:117,354 人、2014年12月現在で、マイクロソフトの子会社:126ヶ国、というデータが公開されています。

全世界の現在の人口を

表示しているサイトがありますが、そのサイトによると、現在の人口は、73 億8,135万4,391人だそうです。およそ世界中の半数の資産と、たった8人の資産が同じというデータには、衝撃を覚えます。

直感的に、この経済の仕組みはおかしい、と思う人も多いのではないでしょうか。

それは、

さまざまな製造技術は、ある意味では、人類史上における多くの人間の英知の積み重ねで生まれたものであり、前記8名の富豪も、それらを土台にして価値を創造していることは間違いがなく、それにも関わらず、この人達のみが壮大な資産を所有している、という現実への違和感によるものだと思います。

つまり、多くの先人達の製造技術が、世界中の多くの人達の幸福に役立てられずに、ある特定の人達に専有され、そこに利益が集中しているという、現実の経済の仕組みへの違和感ということに、なると思いますが、何故このようなことが起こるのでしょうか。

それは、

おそらくは、「合法的独占」ということに、なるのだと思います。

初めに技術の独占があり、その結果、莫大な資産がもたらされ、更にその資産が、さまざまな独占を可能にし、結果として他のものが、追随できなくなり、一人勝ちになった、ということではないでしょうか。

資産(貨幣)というものは、その人が製品やサービスを提供した対価として受け取ったものであり、それは消費してくれた人々のサービス(労働)や製品(製造)との交換を前提にしたものです。

それを単に蓄積するだけなら、それらサービス(労働)や製品(製造)は流通せず、つまりは新たな生産活動へと転化することができません。結果として失業や倒産を招く要因になります。

このように考えると、

「大富豪の存在は、人類の発展を阻む大きな障害になる」との指摘も、突飛なことではないのかも知れません。

今後AI技術によって、ますます生産が盛んになりますが、それによって、次第に職場が失われ、消費力が大幅に減少していきます。やがては8人の資産が50億人、60億人の資産と同じ、という状況になっても、不思議ではありません。

生産力の増加は、

多くの人間に役立ってこその理想です。生産された製品が、無償で提供されるか、同等の消費力によって消費されなければ、強大な生産力そのものが、存在価値を失います。

このような事態は、ある意味では経済の暴走ということができ、これを止めるには、自浄作用がない限り、強力な政治力によるしか、ないのかも知れません。

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