安倍晋三首相は自民党総裁3選を受けた内閣改造・党役員人事で、甘利明元経済再生担当相(69)を党の要職で起用する検討に入ったそうです。 |
『首相検討 甘利氏、党要職起用へ 2日に閣僚認証式』
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安倍晋三首相は自民党総裁3選を受けた内閣改造・党役員人事で、甘利明元経済再生担当相(69)を党の要職で起用する検討に入った。甘利氏は総裁選で首相選対の事務総長を務めた。また、一連の人事を10月1日から2日にかけて行う調整も始めた。1日に党役員人事、2日に皇居での閣僚認証式を行う方向だ。
甘利氏は、2012年12月の第2次安倍内閣発足時から経済再生担当相として経済政策「アベノミクス」の司令塔役を担った。首相や麻生太郎副総理兼財務相(78)からの信頼が厚く、菅義偉官房長官(69)とともに内閣の「骨格」を担ったが、16年1月に秘書の現金授受疑惑で辞任した。昨秋の衆院選を経て地元有権者の信任を得た形になったことや、総裁選での尽力を評価し、総務会長など党の要職として起用する方向だ。
【毎日新聞 配信】
甘利氏といえば
経済再生担当相の時、建設会社「薩摩興業」からの現金授受問題で「あっせん利得処罰法違反罪と政治資金規正法違反罪」により元秘書2人と共に刑事告発されましたが、東京地検特捜部により2016年5月31日に不起訴処分(嫌疑不十分)という判断が下されていました。
甘利氏側に現金を渡していた千葉県白井市の建設会社「薩摩興業」の総務担当だった一色武氏は、都市再生機構(UR)との補償交渉にあたり、「甘利氏側が口利きを明確に認識していた」と証言していましたが、東京地検特捜部により「甘利氏側が補償金の支払いを斡旋した事実は確認できなかった」との見解が示されています。
現金を渡した側の
言い分を立証する充分な証拠がなかったのでしょうが、このような斡旋利得のような場合は当然慎重に進められていることが多く、贈賄側の証言から立証するためには強力な調査権限を持つ調査委員会による究明という手段しかないのではないでしょうか。
結局ある意味グレイという結果になりましたが、森友や加計問題でも官僚の忖度とそれに基づく不正ということで、政治家の関与という意味では同様のグレイという結果になっています。
これらの状況から言えることは、
第一に「政治家の関与を調べ出せる強力な仕組み」を作ることであり、第二には「グレイな人とは異なる人」に行政を任せることだと思います。
新内閣(政権与党)にはグレイな人達もかなり残りそうなので、その意味ではあまり期待できそうもないようです。
安倍総理は総裁選で、これまでの成果をいろいろと主張していたようですが、アベノミクスと言われるものが本当に効果的であったかすらもきちっと検証されていません。
全てが
曖昧なまま進んでいく日本丸ですが、政権与党内の自浄作用には期待できそうもないですし、かと言って野党が日本丸をどうするのかも全く見えてきません。
やはり有権者がもっと声を上げて、為すべきことを一つ一つ代議員に突きつけるしかないのかも知れませんね。