糖質制限ダイエットが流行するなか、糖質の源として他の炭水化物と一緒に目の敵にされてきたパスタが、実際は食べても太らないどころか減量にもよいことが研究で明らかになったそうです。 |
『「パスタは食べても太らない」──カナダ研究』
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<糖質制限ダイエットで目の敵にされているパスタが、同じ炭水化物でもライスやパンとは違う健康食品だということがわかった>
糖質制限ダイエットが流行するなか、嬉しい研究結果が発表された。糖質の源として他の炭水化物と一緒に目の敵にされてきたパスタが、実際は食べても太らないどころか減量にもよいことが研究で明らかになった。
カナダ・トロントのセント・マイケルズ病院の研究チームによれば、パスタがGI値の低い食品であることが重要だ。GI(グリセミック指数)とは、ある食品が血糖値をどれだけ急激に上昇させるかを測定するための数値。数値が低くゆっくり体内に吸収される食品は、脂肪を作るインシュリンが分泌も抑えられて太りにくいのだ。
これに対し、同じ炭水化物でも米や小麦を使ったパン、ジャガイモなどGI値が高い食品は身体への吸収が速く、血糖値が急激に上昇する。血糖値を下げようとするインシュリンの分泌もその分、増える。
パスタと体重の間に「食べると太る」という相関関係があるかどうかを確かめるため、研究チームは延べ2500名近い被験者を対象に32回の比較試験を行った。
被験者は、GI値の低い健康的な食事を心がけ、炭水化物ではパスタだけを食べる生活を送った。その結果、被験者が食べたパスタの量の中央値は週3.33人前だった。
その後、被験者の体重やBMI(ボディマス指数)、体脂肪、胴囲を計測したところ、パスタを食べても体重や体脂肪率の増加にはつながらなかった。それどころか、3カ月の実験期間中に、被験者の体重は平均で0.5キロ減少した。
研究チームは論文で、「炭水化物は太るという情報が氾濫しているだけに、この研究結果は重要だ。こうした情報は、毎日の食卓に影響を及ぼしており、炭水化物、特にパスタの消費量は最近になって減少する傾向にあった」と記している。
【Newsweek 配信】
GI(グリセミック指数)値の
低い食べ物が太りにくいことは昔から良く言われていましたが、やはり「炭水化物だから」ということで敬遠している人も多かったと思います。
炭水化物抜きダイエット(低炭水化物ダイエット:糖質ゼロ生活)はアメリカのロバート.C.アトキンス博士が考案したダイエット方法と言われています。
元々は
炭水化物中毒の人のためのダイエット法で、炭水化物摂取量を制限することで血糖値をコントロールし、減量や体質改善を図ることを目的としたものだったそうです。
私達は1日に必要なエネルギーのうち、半分以上は炭水化物から摂取していると言われていますが、必要以上に摂取した場合、エネルギーとして使われなかった余分な炭水化物(糖質)は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられる性質があるとのことです。
逆に
この炭水化物を大幅に減らすことでカロリーが抑えられ、脂質を代謝する(体内の脂肪が分解されて糖の代わりのエネルギーにする)という効果があるとのことで、多くの人がそこに注目して、実際に炭水化物を減らした食生活を実践している人も少なくないようです。
ただし、分解してエネルギーにされるのは脂肪だけではなく、筋肉の元となるタンパク質も同様で、タンパク質が減少すると筋肉が衰え、結果的に脂肪の燃焼効率が悪くなるということもあり、低炭水化物ダイエット(糖質ゼロ生活)中であってもタンパク質はきちんと摂ることが指摘されています。
専門家の中には、
ある程度の炭水化物(糖質)は摂取すべきという人も多く、その意味では今回報道の「パスタがGI値の低い食品で太りにくい(脂肪化しにくい)」ということは、低炭水化物ダイエットにおける食生活のバリエーションを増やす一つのきっかけになるかも知れません。
好きなものを食べて元気に暮らすことができれば、それが一番良いことなのでしょうが、成人病が声高に叫ばれる時代でもあり、実際に様々な病気の兆しが見え隠れする時もあります。
そんな中でも様々な情報を活かし、これからも精一杯、逞しく生きていこうではありませんか。