グッドスキームはより良い生き方を提案します。

最近、小池百合子都知事の「都民ファースト」や、トランプ米大統領の「アメリカ・ファースト」など、「ファースト」という言葉がマスコミを賑わしているようですが、この言葉について考えてみました。

小池都知事の

「都民ファースト」の意味は、前都知事の政治資金問題や豊洲市場の欠陥問題から派生したもので、これまでの都行政や都議会中心で進められてきた政治を、東京都民への情報公開を前提とした、都民中心の政治にしようというものだと思っています。

その目的は、都民の知らないところで物事が決まり、その過程で、不透明な金銭授受などの弊害が、発生することを防ぐということにあり、他の道府県民より、都民の利益を優先させるというものとは、全く別のものだと思っています。

この「ファースト」という言葉には、

最初のもの、1番目、最優先のもの、 最高位のもの、といった意味があるようですが、「都民ファースト」といった場合、その対象(相手)については、何も述べられてはいません。

つまり、正確には「XXXより、都民ファースト」というべき言葉だと思いますが、その「XXX」がないため、各人が勝手に解釈することになり、その意味では、インパクトは強いけれども、誤解を招きやすい言葉だともいえます。

この「XXXより」を、「都行政や都議会」と解釈するか、「他の道府県」と解釈するかでは、大きな違いが生じます。

さらにもう一点、

「都民ファースト(中心)」の政治にする場合、相反する対象への対応をどうするか、という問題があります。調整しようとするのか、あるいは可能な限り否認しようとするのかでは、大きな違いが生じます。

小池都知事の「都民ファースト」は、その対象(相手)は都行政や都議会中心の政治で、対応は調整しようとするもののようですが、一方トランプ米大統領の「アメリカ・ファースト」は、その対象(相手)はアメリカに不利益を与える国で、その対応は可能な限り否認しようとするもののようです。

都の中の、

都行政・都議会と都民のように、対象を同じシステム内に設定するのに比べ、アメリカと他国のように、対象をシステム外に設定する方が、より関係が鮮烈になりやすく、また調整より否認という対応は、独裁化への道の第一歩となりかねません。

インパクトが強い言葉というものは、一度使われると、さまざまな所で形を変えて、頻繁に使われる傾向がありますが、この「XXXファースト」はこれまでみてきたように、対象や対応によっては、大きく違った結果をもたらすもので、その意味においても、慎重に使うべき言葉の一つだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です