『河野太郎行政改革・沖縄北方担当相が17日午後3時ごろ、自身のホームページ上に誰でも投稿できる「行政改革目安箱(縦割り110番)」を開設した。行政の縦割りによる弊害などの情報提供を呼びかけると、同日午後11時ごろまでに3000通以上のメールが寄せられたという。』という報道がありました。 |
河野太郎行政改革・沖縄北方担当相が17日午後3時ごろ、自身のホームページ上に誰でも投稿できる「行政改革目安箱(縦割り110番)」を開設した。行政の縦割りによる弊害などの情報提供を呼びかけると、同日午後11時ごろまでに3000通以上のメールが寄せられたという。あまりの反響に河野氏は18日未明、意見を整理するため、新規の受け付けを一時停止するとツイッターで表明した。再開する場合は改めて通知するという。
「行政改革目安箱(縦割り110番)を立ち上げました」。17日午後3時半過ぎ、河野氏がツイッターに投稿した内容に、内閣府に困惑が広がった。「政府として開設したものなのか、大臣個人のものなのか」と職員らは確認に追われたが、午後6時からの記者会見で河野氏は「私のホームページにぶら下げちゃうのが一番早い」と個人で開設したことを説明。すでに多くの提案が寄せられているとして「非常によかった」と自賛した。
110番開設は、縦割り行政の打破を掲げる菅義偉首相からの指示を受けてのものだ。ツイッター投稿の約30分前に開設されたホームページで、無駄な規制、仕事を妨げている規制、役所の縦割りで困っていることなどの情報提供を呼びかけた。「全てのメールを河野太郎本人が目を通します」としている。
沖縄担当相としても動き出している。16日の就任後、沖縄県の玉城デニー知事から、就任祝いのメールで早期の来県を求められると「土日にでも行きたい」と即答。19日に日帰りで沖縄を訪問し、玉城氏と会談することになった。
内閣府の職員は、縦割り110番に「これほど注目が集まるとは」と驚きつつ「このスピードについていけるのか」と戸惑いものぞかせる。【田辺佑介】
【毎日新聞 配信】
この
「縦割り110番」という意見収集の仕組みはすばらしい企画だと思います。たった8時間あまりで 3000 通以上のメールが寄せられたということは、それだけ的を射た「民意(関係者の思い?)を汲み取る企画」と言っても過言ではないと思います。
この「縦割り110番」は河野大臣個人のサイトに開設されたものではありますが、大臣という立場もあることから「政府として開設したもの」と受け取られる可能性もあり、少し問題になっているようです。
仮に
これらの意見を「国民の願い」という形で、何らかの施策の根拠に用いるのでしたら公的な意見収集という体裁を取るべきだと思いますし、国民の意見と併せて、省庁関係者の意見(本音)を知りたいということであれば大臣個人の意見収集という体裁をとるべきだと思います。
私個人としては、公的な意見収集とすると個人情報の管理や、担当職員間での情報漏洩の危険性、また情報の信憑性についての精査などといった問題が浮上する可能性もあり、それなりに管理も大変になるものと思われますので、大臣個人として国民や関係者の意見を承る際の一つの有力な手段として用いるべきだと思います。
そうすると
それらの意見を直接の施策の根拠にはできなくなると思いますが、大臣個人の中で消化して、一つの考えとしてまとめ上げる際の材料として使うという点では何ら差し支えないものと思われますので、収集した個人情報の取り扱い(例えば統計値におきかえた後は完全削除するなど・・・)に気を付ければよいと思います。
テレビドラマで刑事が聞き込みをしますが、それらの情報は、最終的には犯人を特定するための材料として用いる訳で、それと同じ考え方で、いわゆる施策を決定する際の材料として用いるということで良いような気がします。
この「・・・110番」は政権与党や野党が国民の声を聴くのにも最適で、今後世論調査に代わって様々な局面において利用されるものと思われます。
今回
新たに発足した菅内閣では「新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査をめぐり、公的医療保険の適用外となっている検査の価格を減額する検討に入った」とのことで、あまりにも無策だった安倍氏に比べると、その施策の決定・実行というスピード感において、雲泥の差があるように見受けられます。
仮に菅内閣がより積極的に「社会的弱者を救済する施策を策定し実行する」ということになれば、対する野党(合流新党)はその存在意義を一層低下させることになるかも知れません。
極端な見方を
あえて提示するならば、二大政党制というよりは自民党の「企業重視の考え方」と「社会的弱者重視の考え方」に分かれた二大グループにおける政権交代という時代の到来も予測でき、その意味では新国民民主党がその一方のグループと協力する図式も見えてきます。
まあまだ始まったばかりの新政権ですが、何となく期待を抱かせる報道が多く、その意味では今後も注視していきたいと思います。
参考情報:
- 保険外のPCR、減額検討 「高額」踏まえ実態調査―政府 [※この記事は削除されました]
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