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今日は世界の秩序について考えてみました。

テレビ報道などによると日本の領土とされる「竹島」、「魚釣島(尖閣諸島)」に対し、他国から領有権の主張がなされるなど、領土問題が浮上しているようです。領土問題を含めて現在、世界の秩序はどのようにして保たれているのか考えてみました。

建前としては

国際連合(以後、国連と称する)の裁定に委ねることを基本としているようですが、この国連には「安保理での拒否権」の問題があり、これを避けて考える訳にはいきません。

常任理事国(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)の1ヶ国でも反対すると成立しないという現実は、世界秩序の構築上極めて大きな問題を提起しています。

本来なら

「多数決により多数を得た裁定」が国連の総意として実行されるべきでは有りますが、小国と大国を同じ1票として扱うことの是非という問題があります。この問題の対策として現在「常任理事国による拒否権」という権利を導入していますが、これが国連の力を曖昧にしている原因ともなっています。

この「拒否権制度」については是非改めるべきだと思います。これがある限り5大国のいずれかの意思に背く決定は全て不成立となるからです。ではどのようなシステムが望ましいシステムといえるのでしょうか。

基本は

「大国の中での多数決」とすべきだと思います。5ヶ国中の3ヶ国が賛成したら国連での総意とみなして、全ての国がその裁定に従うことで国連の威力が担保されると考えます。但しこれはあくまでも基本的にということで、この基本に更にいくつかの条件を加味することによって、他の小国の考えも反映させることができると思います。

その条件としては

たとえば5大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米)の1大陸ごとに1票を認めるというものがあります。各大陸に所属する国々の中で2/3以上の賛成が得られた提案をその大陸の総意として1票として認めるというものです。

これだけではなく他にも色々とアイデアがあると思いますが、要は大国の意思を尊重しつつも世界の国々の総意を汲み取ることが大切だと考えます。現在の「1国の拒否により不成立となる制度」に比べれば、はるかに建設的な制度になるのではないでしょうか。

今の国際社会は

「拒否権により従わない」という状態が続いているため、ある意味での無政府状態となっています。意見が分かれても、決定をみた案件には従うという制度でなければ、最終目標としての国連軍・国連警察を持つことはできません。つまり各国バラバラで時々の有志連合としての活動にとどまります。

現在では

多くの国々において、犯罪者は公平に裁かれています。国際的にも無政府状態から脱却すべきで、国際的総意に反する国は裁かれなければならないと思います。

人間は長い時間をかけて部落から国としての秩序を確立してきました。そして今や、国対国(国際関係)の秩序確立へと進むことで、地球規模での安全確保が求められています。

今後「いつまでも今のまま」ということはないであろうことを信じたいと思います。人間はそんなに愚かな生き物ではないはずですから。

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