『東京都は九日、新型コロナウイルスの感染者を新たに百八十一(181)人確認し、計千五百十九(1,519)人になったと発表した。』そうです。 |
東京都は九日、新型コロナウイルスの感染者を新たに百八十一人確認し、計千五百十九人になったと発表した。一日あたりの感染者数は二日連続で最多を更新した。重症者は一人。これまでに感染が判明していた七十代男性一人が死亡したことも明らかにした。都内死者は三十六人となった。
先月二十五日に小池百合子知事が「感染爆発の重大局面」と訴え、都民に強く外出自粛を求めてから二週間が過ぎたが、依然、高水準の傾向が続いている。
都によると、新たに感染が確認されたのは十歳未満~九十代で、一人は年代が不明。七割弱にあたる百二十二人は感染経路が不明・調査中としている。
年代別では三十代が最も多く四十一人。四十代以下が百二人と六割近くを占めた。十歳未満の幼児も四人いた。都立駒込病院(文京区)の四十代男性医師、都立大塚病院(豊島区)の四十代女性看護師の感染も明らかにした。
感染者から死者と退院者を除いた入院対象者千四百三十一人のうち三十七人は九日までに、病床確保策の一環として都が借り上げたビジネスホテルに移った。
また、東京消防庁は九日、深川消防署森下出張所に勤務する三十代の男性救急隊員=神奈川県在住=の感染を発表した。発症直前の三月十七~三十日に二十五人を救急搬送し、同行者らを含め約六十人と接触したとみられるという。
【東京新聞 配信】
東京の
新たな感染者が一日181人(計1,519人)と200人単位ぐらいで増えつつあるようです。
諸外国の例を見ても分かるように、おそらくは多くの感染者が出るまでその数は増え続けるものと思われます。
ここまできたら接触者を追跡して重点的に抑えるという手法も難しくなるでしょうから、死亡者を極力抑えるためにも、優先度という考え方が必要になってくるものと思われます。
これまで公開されたデータからは「感染者の8割は無症状か軽症で、残り2割は確実に入院が必要で、全体の5%は集中治療室に入らないと助けられない」ということですし、「高齢者や糖尿病や高血圧などの基礎疾患のある人が重症化しやすく、またその方々は、普通の風邪症状が出てから約5~7日程度で症状が急速に悪化し、肺炎に至っている」ということが分かっています。
従いまして、
次のことが言えると思います。
- 高齢者や基礎疾患を持っている方々(できれば全員)のPCR検査を急ぐ
- その次に初期症状を訴えている人のPCR検査を大幅に増やす
- 1.で陽性の人はその日に(様子をみないで)入院させる
- 1.で陰性の人でも初期症状が現れたらその日に入院させる
- 2.で陽性の人は宿泊施設に収容する
- 2.で陰性の人は自宅待機で4日程様子をみて治まらなければ再度PCR検査をする
- PCR検査を行っていない人は症状が現れたら即日PCR検査をする
死亡者を減らすためには
重篤者となる可能性の高い人を見つける事が大切で、そのためには上記のような優先度を設定する必要があると思います。
そしてこれまでも何度か指摘させていただきましたが、できるだけ早い抗体検査の普及が望ましいと思います。
米国では
『回復した患者の「血しょう」を用いた治験が、ついに始まった』という内容の公開記事も見られます。
報道にもあるように
「東京都での感染者が一日181人」という現状からも、今後死者を急増させないためのPCR検査体制の構築が急務です。
「PCR検査では偽陰性や偽陽性などの間違いも少なくない」というデータも承知していますが、仮にそうであっても、大幅に数を増やすべきだと思います。
正確を期するよりもむしろ、「間違いがあれば再検査すれば良い」という大きな気持ちでこの難関を突破すべきであり、今求められているのは「そのような積極的で断固たる姿勢」ではないでしょうか。
初期症状が
現れた人のみならず、無症状であっても重篤化の予想される方々への検査の実施などを含めて、今後大幅にPCR検査数を増やし、メリハリのある対応が急がれることは間違いのない事実だと思います。
これまでの関係者の皆様の献身的な姿勢には大変感謝しておりますし、また今後も、より一層のご尽力をいただけることを期待しております。
私もこの国難にあたって、「今何が必要か」という視点から考察を深め、一つの情報として公開させていただくつもりでおります。