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ハワイのケック天文台の研究者らは、銀河系の中心に位置するいて座A*の超大質量ブラックホールの巨大閃光を記録したそうです。


 

ハワイのケック天文台の研究者らは、銀河系の中心に位置するいて座A*の超大質量ブラックホールの巨大閃光を記録した。これはブラックホールの研究にとって重要な機会となるが、その研究を専門家らが行うことを地元住民らが許さず、科学にとって補い難い損失となるおそれがある。

天の川銀河とおそらく他のすべての宇宙の銀河の中心には、予想もできない巨大なブラックホールが存在する。我々の場合、ブラックホールは太陽より約400万倍の重さがあり、地球から2万6千光年の距離に位置する。

天文学者らがいて座A*と呼ぶこのブラックホールは、その周りを数十の星といくつかの巨大な星間雲に囲まれ、定期的に接近し、危険な距離を通過する。

いて座A*は多くの他の巨大なブラックホールとは対照的に「休眠状態」にあり、ブラックホールの研究の観点となる問題点を呼び起こすような特別積極的な特徴を発信していない。

しかし5月に状況が変化した。研究者らはいて座A*の赤外線エネルギーにとても強く速い変化を記録し始めた。

研究者らの2つの仮設:

いて座A*は昨年5月に接近したS0-2星を部分的に吸収し引き裂く可能性があった。
2年前に危険ゾーンに接近したガス雲G2がブラックホールに到達した。

休眠状態から目覚めたことで、研究者らはブラックホールの放出の構造と物質を吸収する方法を詳細に研究する最初の機会を得ることとなる。

【Sputnik 日本 配信】

銀河系の中心にある

巨大なブラックホールが休眠状態から目覚めたことで、研究する機会が訪れているにも関わらず宗教的な問題により観察の機会が失われるかも知れないそうです。

それについては次のように報道されています。

『事実、天文学者らは、抗議する宗教活動家が天文台への主要道路を遮断し、30メートルにおよぶ次世代超大型天体望遠鏡TMTの建設を止めようとしたため、ほぼ2カ月にわたり望遠鏡にアクセスできなかった。この建設は彼らの「神聖な山」の上に計画されていた。』

『先週の金曜日に妥協点が見つかるやいなや当局は抗議者たちに交通機関へのアクセスを開放するよう説得し、停滞していた観測所の作業を再開させた。』

『しかし、残された時間は非常に少ない。いて座A*が望遠鏡から隠れるまであと数週間しかなく、彼らは来年の初めまで地球からいて座A*の目覚めを観察する機会を失うことになる。これは科学にとって取り返しのつかない損失となるおそれがある。』

何とか観察できれば良いのですが。

この

「ブラックホールとは何か」ということにつきましてはウィキペディアに次のような説明があります。

『質量が太陽程度から太陽の数倍までの星の場合には、主系列星の後に赤色巨星の段階を経て、白色矮星となり次第に冷却して一生を終える。星が若い間は、水素の原子核が互いに結合してヘリウムが生まれる。この時のエネルギーによって星は自らの大きさを支えている。』

『質量が太陽の約8倍よりも重い星の場合は、巨星に進化した後も中心部で核融合によって次々に重い元素ができ、最終的に鉄からなる中心核が作られる。鉄の原子核は結合エネルギーが最も大きいため、これ以上の核融合反応は起こらず、星の中心部は熱源を失って重力収縮する。収縮が進むと鉄の原子核同士が重なり始め、陽子と電子が結合して中性子へ変化し、やがて星の中心部がほとんど中性子だけからなる核となる。この段階では核全体が中性子の縮退圧によって支えられるようになるため、重力収縮によって核に降り積もる物質は激しく跳ね返されて衝撃波が発生し一気に吹き飛ばされる。これが超新星爆発で、爆発の後には中性子からなる核が中性子星として残されるが、中性子星が光やX線を激しく放出するパルサーとなることもある。』

『質量が太陽の約30倍以上ある星の場合には、自己重力が中性子の核の縮退圧を凌駕する(重力の強さで中性子が潰れ始める)ため、超新星爆発の後も核が収縮(重力崩壊)を続ける。この段階になると星の収縮を押し留めるものは何も無いため永久に縮み続ける。こうしてシュバルツシルト面より小さく収縮した天体がブラックホールである。』

要するに

「質量の大きな星(太陽の約30倍以上ある星)がその一生を終える時は中性子さえも潰れ始めて永久に縮み続けることになり、その結果小さく収縮した天体となり、ブラックホールが誕生する」ということのようです。

今、宇宙科学分野では宇宙の始まりが「ビッグバン」だとする説が有力だそうですが、その前については未だ分からないそうです。

私は

数学的なことも物理学的なことも分かりませんが、想像を逞しくして言えば、このブラックホールこそが「ビッグバン」の前の状態のような気がします。

つまり宇宙の最終段階として一つの巨大なブラックホールだけが残り、それがどんどん収縮していって極限までエネルギーを蓄えた状態まで行き着き、その後どこかの段階で「ビッグバン」が始まると考えれば、「宇宙の誕生から消滅、そして新たな誕生」というサイクルが見えてくるのではないでしょうか。

全くの思いつきですが、将来そのような仮説に立った研究が行われる日がくることを期待し、楽しみに待っていたいと思います。

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