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名古屋大学と東京医科歯科大の研究チームは、血糖値に応じて自動的にインスリンを出せる新素材を開発したそうです。

『血糖値に応じてインスリン放出する新素材 名大など開発』

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名古屋大学と東京医科歯科大の研究チームは、血糖値に応じて自動的にインスリンを出せる新素材を開発した。実用化すれば、患者の皮膚に貼るだけで糖尿病治療ができるようになり、5年後にヒトでの臨床研究を目指すという。

研究成果が米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」(電子版)に掲載された。

糖尿病は血糖値を下げるインスリンを膵臓(すいぞう)で作り出せなかったり、インスリンの効きが悪くなったりする。治療で患者が自分でインスリンを注射する場合、指先で血糖値をはかり、1日に4回程度の注射が必要になるなど手間がかかる。

研究チームは、フェニルボロン酸という有機化合物を高分子のゲルに組み込んだ新素材を開発。このゲルは、周囲のブドウ糖濃度が低い時には薄い膜のような構造に覆われているが、濃度が高くなると、1秒以内に分子構造が変化し、膜のような構造が無くなる。ブドウ糖濃度が低くなればまた元に戻る。

ゲルの中にインスリンを入れておけば、血糖値が高い時にはインスリンを放出し、血糖値が低くなれば膜のような構造に覆われてインスリンの放出が止まる。

【朝日新聞デジタル 配信】

新年、明けましておめでとうございます。今年も皆様のお役に立つ情報をピックアップしてお届けしたいと思っておりますので宜しくお願いいたします。

早速ですが本日は糖尿病患者の皆様への朗報をお伝えしたいと思います。

糖尿病は

発症要因から大きく1型、2型に分けられますが、日本人では糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病といわれています。

1型糖尿病は膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなってしまうもので、インスリンを体外から補給しないと生命に関わるため、インスリン注射が欠かせなくなります。

2型糖尿病は遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満・運動不足・ストレスなどをきっかけに発病するもので、インスリンの効果が出にくくなったり、分泌のタイミングが悪くなったりしますので、食事療法、運動療法を基本とした治療を行いますが、それでも改善できない場合はさらに薬物療法を追加して行うようです。

1型糖尿病の場合は

インスリンを補給する治療法が行われますが、その中でも基礎・追加インスリン療法(Basal-Bolus療法)は理想的な治療方法といわれています。

本来人間には2つのインスリン分泌のパターンがあり、その一つは24時間続けて分泌する基礎インスリン(Basalインスリン)で、もう一つは毎食後に分泌される、追加インスリンと呼ばれるタイプのインスリンです。

インスリン治療では、正常な人のインスリンの体内分泌を再現することが理想であると考えられ、人のインスリン分泌に近い分泌パターンを実現できる基礎・追加インスリン療法が行われることが多いようです。

具体的には

空腹時や毎食後の血糖値がコントロールできない場合、1日1~2回の基礎インスリンと、1日3回食事の前に追加インスリンを打つことになります。

患者が自分でインスリンを注射する場合は、指先で血糖値をはかり、値が正常でない場合は注射をすることになります。

その回数は1日に4回程度と手間がかかるものですが、報道にあるようにフェニルボロン酸という有機化合物を高分子のゲルに組み込んだ新素材を利用することで(※カテーテルの先端に開発したゲルを塗ることで、注射も必要なくなるようです)、インスリンの放出が自動的に行われ、患者の負担は激的に減るものと思われます。

ただこのような研究成果は

すぐには実用化されず、それまでには数年かかるのが常ですが、この場合も5年後にヒトでの臨床研究を目指すということで、まだまだ先のことのようです。

慎重さは必要ですが、それを踏まえながらもできるだけ早く、たとえば外国において同様の臨床研究などがある場合は、それを信用して短縮するなどの柔軟な対応が為されることを強く望むとともに、幅広い研究の広がりが進むことを大いに期待したいと思います。

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