『南アフリカ共和国ではオミクロン変異株を主流とする新型コロナウイルス感染拡大期での「超過死亡」が、それまでの変異株による感染拡大期を大きく下回る水準で頭打ちとなった。』とのことです。 |
南アフリカ共和国ではオミクロン変異株を主流とする新型コロナウイルス感染拡大期での「超過死亡」が、それまでの変異株による感染拡大期を大きく下回る水準で頭打ちとなった。
平年と比較した死亡数の増加を示す超過死亡は、公式のコロナ死亡者統計よりも感染の影響を正確に反映する数値とみなされており、最新の数値はコロナ禍が今後世界でどう展開するかを知る手掛かりとなり得る。
南ア医学研究審議会の6日発表によると、12月26日までの週の超過死亡は3016人と、前週の3087人から減少。同時期に公式のコロナ死者数は425人(前週428人)に減った。超過死亡の減少は3週間ぶり。
最新週の超過死亡は、ワクチン接種開始前でベータ変異株が猛威を振るっていた2021年初めにつけたピークの1万6115人を大きく下回る。デルタ株が主流だった昨年7月の超過死亡は1万人強、感染第1波のピークを迎えた2020年7月は6674人だった。
【Bloomberg 配信】
最近の
テレビ報道では「新型コロナウイルスへの感染者数の高止まり傾向」が日々伝えられていますが、そのたびに憂鬱な気分になっている人も多いものと思われます。
しかし今回の報道にもありますように南アでは「超過死亡(例年ある時期の本来想定されている死亡者数より増えた数-ここでは新型コロナウイルスを原因とする超過死亡者数と考えられる)」が減少している(それまでの拡大期を大きく下回る水準)とのことでオミクロン株の脅威は軽減傾向にあるとの見方もできるようです。
もし
そうであるならばいわゆる「ウィズコロナ」への方向転換を行うべきとの思いも強まりますが、行政の対応はあくまでも「不要不急の外出を控えてください」との一点張りでどこかちぐはぐな思いが高まるばかりです。
私は常日頃から「日々発表されている死者数は本当に新型コロナウイルスに起因するもの(数)なのか」ということと「なぜ感染時の状況を細かく調査して公表しないのか」ということについて疑問を抱いていました。
仮に
日々発表されている死者数が新型コロナウイルスで陽性になった人の中で亡くなった人の数ということならば、それは必ずしも新型コロナウイルスに感染して亡くなったとみなす訳にはいかないと思っています。
つまり感染して入院している間に従来の基礎疾患が悪化して亡くなった場合は間接的な影響はあるにしても直接的にはコロナウイルスの影響ではないことになりますので、私達の受ける印象は大いに異なるものになるはずです。
また
感染時の状況がマスクなしでの介護や(幼児などの)世話、あるいは会食や狭い空間での打合せ等であるならば、そのような特殊事情(マスクが常用できない事情や閉鎖空間という事情)には気をつけるべきですが、それ以外の状況下で生活する場合はことさら自粛する必要もなくなる訳で、それによって国民の生活は大きく変わるものと思われます。
国民にとって大きな影響を及ぼす「死者の直接的死因」、「感染時の具体的状況」については新型コロナウイルスの感染が広がってから2年以上経過したにも関わらず相変わらず明確になっていませんし、明確にしようともしていないように見受けられます。
その
結果(あえて曖昧にして外出自粛を促している訳でもないでしょうが結果としてはそのようにも受け取れます)、高齢者施設では外出を控えて体調を崩す人も少なくないものと思われます。
政府は感染が始まった当初から「無症状感染者の隔離」には消極的で、そのためその人達からの感染がじわじわ広がるままにし、また具体的な感染時の状況を調査してそこに絞った自粛を促すこともせず、更には感染により死亡したかどうかのデータ収集や情報公開もせず、結局いたずらに恐怖心を煽って自粛生活を延々と長引かせているように見えると言っても過言ではないと思います。
仮に
「感染による直接的な死亡者」が極めて少ないことや、「マスクなしの状況下での介護・世話・会食や混雑した空間での長時間の会話(マスクを付けていても)」が主な感染時の状況であることが明らかになれば、欧米での対応(自由に行動し、症状が出たら治療するという対応-ウィズコロナ)で十分ということになるのではないでしょうか。
必要以上に(中途半端に?)隔離を続けることの弊害は次第に大きくなってきていますので、早急に明確にすべき事柄を明確にし「国民にとってどうすることが最も良いことなのか」という視点から、より一層の効果的と思える対応策を検討していただきたいと思います。
参考情報: