観客動員

プロスポーツにおける大きな課題の一つは「観客の動員」ということだと思います。

よく地域密着型という話を聞きますが、それはどのようなものであり、また観客の動員にどんな影響を及ぼすものなのでしょうか。一番大事な「ファンがその試合を見に行く理由」について考えてみたいと思います。

理由の一番は

何といっても「チームや選手の知名度」だと思われます。選手の名前、記録、歴史、それが複数の選手に広がると、こんどは個人からチームの記録、歴史というように情報が増えて知名度が上がっていきます。そうすると、知人などとの話題にも上るようになり、しだいに観戦へと進んでいくもので、さらに観戦により知名度が深まり、しだいに興味を募らせ、興奮状態を作っていくことになるのだと思います。

そのように考えて見ると、

主催者側に要求されるものが見えてきます。それは最初に知名度をあげること、次に観戦に来てくれる人への便宜を図ることです。知名度は、やはり地元及びその周辺の市民から上げていくのが自然で、これらの人々に情報を覚えてもらうことが重要です。

たとえば身近に感じさせるという意味で、学校に教えに行くという方法があります。勿論一度や二度ではなく、定期的に長期に実施すべきで、その際記録を集めた情報を渡すなどして、少しでも話題に上るべく努力することで随分違ったものになるはずです。教えてあげた学校が試合で優勝するようなことがあれば、感謝の気持も生まれその思いはしだいに強いものになっていくのではないでしょうか。

知名度が浸透し、

少しずつ興味が生まれてきて、観戦の機運が高まってきたときに必要なことは観戦への便宜を図ることです。

テレビ中継を意識するあまり、開催時間や、交通機関などの面であまり地元への便宜が図られることが無いのが通常ですが、「空席があれば抽選で無料で招待する」、「休日にはナイターをやめて2試合行う」、「バスなどを手配して迎えに行く」などのさまざまな便宜を図ることで、より観戦しやすくすることができます。当然応援の気持は高まり、試合にもドラマが生まれ、よりファンと球団の関係は深まっていきます。

近隣地域の人が、

初めは時間が空いた時に観戦し、やがては時間を割いてまで観戦するようになれば一体感はさらに高まります。結局、人間というものは気持ちの問題が大きなウェイトを占めているもので、気持ちが密接にならなければドラマも生まれず、だんだんと人に忘れられていくものです。

よく見受けられるのは単に営業サイドだけが努力している光景ですが、そうではなくチーム丸ごと監督も含めて努力することだと思います。そして何よりも強力な影響を及ぼすことは、生え抜きのいわゆるチームの柱としての偉大な選手を擁することです。

そのような選手がずっとそのチーム(地域)に居続けることが、ファンにたいする遥かに大きな影響力となり、チームを盛り立てていくことは他の例を見ても充分に納得できることだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です