イソフラボンとその作用

今日はイソフラボンについてお伝えしたいと思います。

イソフラボンは大豆などに含まれているフラボノイドの一種で、代表的なイソフラボンにはゲニステイン、ダイゼインがあり、これらには、更年期障害に伴う症状の予防改善作用や抗酸化作用、抗動脈硬化作用、抗ガン作用などがあると言われています。それらの作用について見ていきたいと思います。

1.更年期障害に伴う症状の予防改善作用

イソフラボンは女性ホルモンの受容体である体内のエストロゲン受容体に結合することで効果を表すことが知られています。

弱いエストロゲン作用および弱い抗エストロゲン作用の両方があり、過剰のエストロゲンを原因とする疾患では抑制的に作用し、逆に更年期障害や閉経後の骨粗鬆症などエストロゲンの低下による病態では弱いエストロゲン作用を示すことによって、症状の改善や効果が期待できるとのことです。

2.抗酸化作用

体内で発生した活性酸素は、私たちの体を酸化させて細胞の正常な働きを失わせることになります。

イソフラボンには高い抗酸化作用が認められており、特に大豆の胚芽から抽出されたアグリコン型イソフラボンは、普通のイソフラボンの1000倍と高いことが分かっています。

3.抗動脈硬化作用

高脂血症と高血圧は動脈硬化の2大危険因子と言われています。また、これに喫煙と糖尿病を加えて4大危険因子とも言われることがあります。

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)がそれらの原因物質とされていますが、イソフラボンには、血行促進作用、LDLコレステロールの酸化防止作用があるそうです。

4.抗ガン作用

イソフラボンには体組織の損傷作用を低下させる働き、特に抗血管新生作用と言われる新しい血管形成を阻害する作用があり、ガンのような無秩序な細胞増殖を阻止する可能性があるとされています。

その他にも細胞の放射線治療への感受性を高めたり、白血病を治療するのに有効であることも示されています。

ちなみに大豆イソフラボンを多く含む食品としては、

納豆、大豆飲料、豆腐、油揚げ、大豆煮、きな粉、みそ、などが知られています。

是非これらの食品を積極的に摂取し、素晴らしい大豆イソフラボンの働きにより、いつまでも健康に暮らしていきたいものですね。

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