空中で20分後には感染力の大部分失う

『英ブリストル大学のエアロゾル研究センターの調査によれば、新型コロナウイルスは吐き出された後間もなく感染力のほとんどを失い、長距離では伝染する可能性が低下する。』という報道がありました。


 

英ブリストル大学のエアロゾル研究センターの調査によれば、新型コロナウイルスは吐き出された後間もなく感染力のほとんどを失い、長距離では伝染する可能性が低下する。

ウイルスの吐き出された後の動きをシミュレーションした同研究では、空中に浮遊してから20分後には、伝染する能力の90%を失う。感染力喪失の大半は空中に達してから最初の5分間で起こることが分かったという。

欧州では新型コロナウイルスがエンデミック(地域的流行)局面に移行したとの議論が一部の国で始まっており、ウイルスの空中移動を巡る洞察は封じ込め措置の指針として役立ちそうだ。査読前の今回の研究結果は、ウイルスが主に近い距離で伝染するとの考え方を補強するものであり、感染抑制手段としてのソーシャルディスタンスとマスク着用の措置を新たに支える。

英国の研究者らは新型コロナの3種類の変異株に重点を置いており、最近流行しているオミクロン株は含まれていないが、他の変異株が異なる動きを見せるとは予想していないとしている。

研究センターのディレクター、ジョナサン・リード氏は、研究について11日に最初に報じた英紙ガーディアンに対し、「さらに遠くに移動すると、エアロゾルが希薄化するだけでなく、ウイルスが(時間の経過の結果)感染力を失うため、感染性の高いウイルスも少なくなる」とインタビューで述べた。 

調査結果からは、ウイルス粒子が肺の中の二酸化炭素が豊富な湿った環境を離れた後に急速に乾燥し、他の人に感染する能力が抑えられることを示唆。空気の湿度は、これらの粒子が非活性化される速度を決定する要因であることも判明し、シャワールームではオフィスよりそのペースが鈍かったという。

【Bloomberg 配信】

現在

オミクロン株へと置き換わりつつある新型コロナウイルスですが「保護膜のようなものがあるようだ」という報道もあり、エアロゾル感染力がより強化された印象を持っていましたが、今回の報道によりそうではない可能性の方が高いようでもあります。

報道では今回のシミュレーション対象にはオミクロン株は含まれていないとのことですが「他の変異株が異なる動きを見せるとは予想していない」ということでもあり、つまりはオミクロン株も同じ傾向にあるとの認識を持っているようです。

仮に

そうであるならば今回のオミクロン株の感染力の強さは「飛沫感染力が高くなった」ということになると思われますが、そうであるならば「マスクを外しての会食」あるいは「距離が近い人達の中でのマスクを外しての会話」などがより危険度を高めているということになります。

オミクロン株についてはまだまだ分からないことも多く、また今後更なる爆発的な感染拡大も予測されていますが、少なくとも空気感染のようなことにはならないようなので、たとえ少量の飛沫であっても注意することで何とか乗り切っていきたいと思います。

マスク無しの

会食や会話は要注意ということになりますし、また黙食であっても狭い空間や混雑した空間では感染リスクが高くなっているとも思われますので、これまで何ともなかったことでも今後は感染する可能性が高いことを考慮に入れて行動する必要があるようです。

欧米のデータによりますと2ヶ月ほどでピークアウトするということも言われていますので、少なくとも3月半ばまでは慎重に行動していただきたいと思います。