行動制限緩和に賛否

『「経済を回さなければ」「また感染が増えるのでは」―。政府が9日に決めた、新型コロナウイルスの流行に伴う行動制限の緩和方針について、こちら編集局のLINE(ライン)で受け止めを尋ねたところ、読者の賛否が分かれた。』という報道がありました。


 

「経済を回さなければ」「また感染が増えるのでは」―。政府が9日に決めた、新型コロナウイルスの流行に伴う行動制限の緩和方針について、こちら編集局のLINE(ライン)で受け止めを尋ねたところ、読者の賛否が分かれた。ワクチンを2回接種しても感染する「ブレークスルー感染」が広がる中、日常生活をいつ取り戻せるのか、期待と不安が入り交じる。ワクチンを打てない人への差別を懸念する声もある。

「これ以上の自粛はこりごり。ワクチン2回接種や検査の陰性証明を条件にした緩和には賛成」と、三原市の団体職員女性(53)は受け止める。そのほか、「コロナとの共生策を模索する時期」「飲食店に負担を強いていて不公平感があった」「接種を促す効果がある」などと評価する意見があった。

特に、観光関連産業の思いは切実だ。ホテルなどの清掃をしているという広島県府中町の会社員男性(33)は「契約切りや人員整理で次々と人が減り、コロナにかかる前に、経済的に苦しくなり死ぬのではという恐怖さえあった。一人一人が感染対策をした上で、旅行や出張を再開してくれたら」と期待する。

一方、感染者数が依然多い中で制限緩和の議論が進むことに、不安の声も多い。「変異株やブレークスルー感染が問題になっているのに時期尚早。すぐにまた感染者が増える危険性がある」と、広島市東区の男性(66)は心配する。

安佐南区の会社員女性(49)は「現段階で発表をすることで、また緩みが出るのでは」と指摘。昨年、「GoToトラベル」が人気となった後に感染が急拡大したことを引き合いに、緩和に慎重になる声も目立った。「治療薬の普及を待つべきだ」「衆院選前のパフォーマンスに思える」との投稿も複数寄せられた。

「ワクチン接種の強制につながりかねない」との意見もある。複数のアレルギーがあり、接種できないという広島市安佐南区の看護師女性(46)は「視線が怖くなる。社会生活を円滑に送れなくなってしまうのか」と不安がる。未接種者への差別を助長しないよう配慮を求める声も上がった。

【ヤフーニュース 配信】

これは

諸外国の動きと連動しての施策だと思いますが、「ワクチンの接種証明や検査の陰性証明を活用し、制限を緩和していく」という施策が政府内で検討されているようです。

私は初めから「非感染者を中心に経済活動を行うべき」という考え方を支持していますので、新型コロナウイルスへの感染対策としては「PCR検査を増やして感染者の活動を制限させる」ということが基本だと思っていました。

ところが

一向に大規模検査へと舵が切られることなく、ひたすら感染者が出たらその濃厚接触者のみを調べて隔離するということに専念してきましたので、感染者の全体像が把握されることはなくまたいつまでも無症状の感染者がそれと知らずに感染させるという状況が続き、最近では変異種の影響により家庭内感染の割合も増加し、大幅な感染増という事態を招くことになっていました。

更にはその「だらだらした施策により(?)」サービス業界に携わる国民は惨憺たる状況下で暮らすことを強いられ、また高齢者施設に暮らす老人は買い物すらまともに行けないような極端な自粛生活を強いられ、さらには医療関係者には先の見えない中で激務の継続を強いられてきました。

そんな中で

唯一救いの手となったのがワクチン接種ですが、これに関しても承認の遅れや手配の遅れなどがあり、結果としてワクチン効果が現れる時期もかなり先になるのではという指摘もみられましたが、何とか自治体関係者などの努力により接種が加速されて「危機一髪」というところで感染を食い止める大きな抑止力になったものと思われます。

結局は「国民の活動自粛の継続」という対応に甘えるだけで、何ら抜本的な対応を行わなかった行政には驚くばかりですが、その意味では唯一の根本的な感染対策と言えるのは「ワクチン接種」のみと言っても過言ではなく、今回の「ワクチン2回接種や検査の陰性証明を条件にした活動の緩和」という施策が行われることになれば、二つ目の根本的な感染対策が行われたということになるかも知れません。

つまり

それこそが「非感染者を中心に経済活動を行うこと」であり、感染対策の基本だからです。

ワクチン接種に関しては実施に反対している人もいますが、やはり世界的にその効果が認められている以上その感染・発症抑止効果を利用しないということはそのまま多くの国民への感染リスクを増やすことでもありますので、「摂取することが国民の義務」と考えることに疑問はないものと思われます。

ただ

健康上の理由からワクチン接種ができない人もいると思いますので、それらの方々には無料で陰性証明が行われる仕組みが併設されるべきだと思います。

できれば3日ごとに検査でき、結果がすぐに得られる仕組みが望ましいと思います。

今後は

ワクチン接種が進み、次第に感染者数も減少するものと思われますが、国民の意識としては「具体的な感染例」に関する情報がもっと開示されることが望ましいと思われます。

単なる「人流が増えたから」ではなく、「会食したから」とか「デパートの地下で試食したから」とか、そのような具体的な感染例を公開してもらえれば国民の注意すべき行動という意味において大変貴重な情報になるものと思われます。

 

参考情報: