感染増、GoToトラベルが「きっかけ」
『新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて、日本医師会の中川俊男会長は18日の会見で、政府の旅行支援策「Go To ラベル」が「きっかけになったことは間違いない」との見解を示した。』そうです。 |
新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて、日本医師会の中川俊男会長は18日の会見で、政府の旅行支援策「Go To ラベル」が「きっかけになったことは間違いない」との見解を示した。
中川氏は感染拡大とトラベル事業との関連性を問われ、「『Go To トラベル』自体から感染者が急増したというエビデンス(根拠)はなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと私は思っている。感染者が増えたタイミングを考えると関与は十分しているだろう」と話した。
東京都でこの日過去最多の493人の感染者が確認されたことについては、「第1波や第2波と違って若年者主体ではなく、中高年の割合が増えている」と懸念を表明。「コロナ慣れしないでください。甘く見ないでください」と国民に呼びかけ、今週末の3連休は「秋の我慢の3連休としてください」と訴えた。
【朝日新聞デジタル 配信】
報道にもありますとおり
「Go To トラベル」キャンペーンがきっかけになったことは間違いないと思いますが、これは基本的には利用者の心構えの問題に尽きると思います。
結局、今回の新型コロナウイルスは通常のインフルエンザに比べて致死率が高い 1 ということが特徴で、そのため「飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染」に十分な注意が必要ということになります。
「Go To トラベル」キャンペーン自体は直接の感染拡大をもたらすものではないと思いますが、結局旅行先での飲食という問題と切り離すことができない点に難しさがあり、その意味で「きっかけになっている」ということが言えると思います。
この
新型コロナウイルス問題に対する方向性はある程度見えてきたものと思いますが、つまり一番大きな拡大要因は「飲食を伴う密接による飛沫感染や接触感染(密室ではエアロゾル感染も含む)ということで、これに気を付ければ何とか抑え込めるということではないでしょうか。
介護施設関係、学校(寮)関係、病院などでもクラスターが発生しているようですが、これらにおいても根底には「飲食を伴う密接」という要因が存在しているものと推察できます。
一番好ましいのは
「PCR検査の常態化」により「感染者」の活動を抑制し、「非感染者」の活動を活発化することだと思いますが、制度的あるいは財政的に難しいのであれば「飲食を伴う密接」を避けて「飲食店」を利用することに尽きると思います。
飲食店や旅行関係の皆さんの生活を考えると、またそれらの職業がもたらす社会的な効果(豊かさ)を考えると、何とか継続してもらうことが望ましいと思いますので、できれば感染していないことが分かっている家族(や同居人)単位か単独での利用に制限すべきだと思います。
無症状感染者が
感染させるという指摘がある以上、一緒に生活していない者同士が飲食を共にして「飛沫感染や接触感染」に身を晒すという行為は、やはり無謀な行為だという自覚を持つべきではないでしょうか。
今迄は感染者(特に無症状感染者)の数もそれほど多くはなかったので、仮に飛沫がかかったり接触したりということがあっても影響は無かった(少なかった)と思いますが、今後感染者が増えてくると、たちまち感染するという事態が頻発することにもなりかねません。
つまり
無症状感染者が必ず一人ぐらいはそばにいるという状況になれば、当然感染の可能性が飛躍的に拡大していくものと思われます。
一度感染すると退院した後でも、46%に後遺症とみられる症状があるというデータもみられますし、何よりも高齢者に感染が拡大すると家族にとって大きな不幸がもたらされることにもなりかねません。
今後はより一層シビアになって、身近に無症状感染者がいるものとして行動すべきで、「大丈夫だろう」という根拠のない憶測で行動することを慎むべき時期にきているのではないでしょうか。
幸い
ワクチン開発も進んでいるようですし、せめて数か月間会食を止めることが大変なこととも思いませんので、一人ひとりが心構えを新たにしてこの新型コロナウイルスに対応すべきだと思います。
飲食店の関係者の人達も自らの感染の危険性と戦いながら必死で頑張っていますので、できるだけ安全性を心がけて応援したいと思いますが、いかがでしょうか。
参考情報:
- インフルエンザによる年間死者数はどれくらい?コロナとの致死率の違いは?医師が解説します [※この記事は削除されました]
- コロナ感染者 約半数に後遺症か [※この記事は削除されました]