国民の反応、議場ほどではないと

『国民民主党の榛葉賀津也幹事長は30日の記者会見で、菅義偉首相による日本学術会議会員候補6人の任命見送りについて「生活に密着した問題でなく、国民の反応が(国会の)議場ほどではない」と述べ、国会議員の追及モードと国民の期待にずれが生じていると指摘した。』とのことです。


 

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は30日の記者会見で、菅義偉首相による日本学術会議会員候補6人の任命見送りについて「生活に密着した問題でなく、国民の反応が(国会の)議場ほどではない」と述べ、国会議員の追及モードと国民の期待にずれが生じていると指摘した。来週始まる衆参両院の予算委員会では、質疑が学術会議問題に偏らないほうがよいとの認識も示した。

榛葉氏は、6人が任命されなかった理由などを「予算委でただしていかなければならない」と述べつつ、「(質疑)時間が限られる」と強調した。榛葉氏の地元では、任命見送りについて「変だ」という反応がある一方、新型コロナウイルス対策を望む声が多いとも指摘。「限られた時間で、有権者は(国会議員に)何をただしてほしいと思っているのか。バランスを見極めながら議論していきたい」と語った。

【産経新聞 配信】

日本学術会議会員候補の

任命見送りに対して「これほどの追及は必要なのか」という疑問を抱いている国民は少なくないものと思われます。

報道では『6人が任命されなかった理由などを「予算委でただしていかなければならない」と述べつつ・・・』とありますが、私はこの理由をただす必要さえもないと思います。

あえて言うなら

「政府に対する勧告・答申という面での評価が高くなかった」ということになるものと思われますが、だからと言って政府が圧力をかけたというのは言い過ぎだと思います。

別に研究は他でもできるし、発表も自由にできますので、たまたま政府としての任命から外れたということで何ら問題があるとは思えません。

また

理由の説明についてですが、たとえば日本学術会議の会員に推薦する場合、当然推薦から外れた人もたくさんいると思いますが、その推薦から外れた人達に「なぜ推薦から外したか」という理由を明確に説明できるでしょうか。

そこには多くの推測や考え方や価値観などが入り混じり、とても明確な説明などはできないと考える人の方が多いのではないでしょうか。

仮に

推測や価値観を明確な理由として公表したら見方によっては「名誉棄損」ということにもなりかねません。

今コロナウイルスに伴う大変な状況下で経済的に窮地に陥っている国民がたくさんいます。

この多くの国民に対して「どのような施策を講じるべきか」という知恵を出し合うべき国会が「日本学術会議の任命問題」で日々明け暮れている状況は、むしろそのこと自体が異常な状況と言えるのではないでしょうか。

野党による

「今この時に政権にゆさぶりをかけよう」という意図がうかがえますが、このような姿を見るたびに「野党への評価を下げる」国民は少なくないものと思われます。

今回報道の国民民主党の榛葉さんの感覚は政治家として正しいような気がしますが、いかがでしょうか。