東京都、新たに293人の感染確認

『東京都の小池百合子知事は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに293人確認されたと明らかにした。 』そうです。


 

東京都の小池百合子知事は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに293人確認されたと明らかにした。都庁で報道陣の取材に答えた。

都内の1日あたりの感染者数としては16日の286人を上回り、過去最多を更新した。都内では2日以降、ほぼ連日100人を超える感染が確認されている。

【毎日新聞 配信】

このところ

連日、新型コロナウイルスの感染者数増加が伝えられています。

昨日の都内の感染者数は 286 人で、このうち 149 人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りの 137 人は感染経路が分かっていないということです。

今の

日本の感染症対策は「感染者が見つかったらその濃厚接触者に対してPCR検査を実施し、疑わしき対象を絞って感染者を減らす」という方法だと思いますが、感染経路が分かっていない人が 286 人中に 137 人(約半数)いるというということは、約半数の人が濃厚接触者以外(無症状感染者?)に感染させられたことを意味しています。

つまり感染経路の分からない人( 137 人)が各々他の 1 人 により感染させられたと考えると、少なくともPCR検査をすべき人が 137 人いるということで、さらにはその濃厚接触者も加えると(平均 3 人として)400 人を加算すれば 540 人という数字になります。

問題はこの 540 人を見つける手段がないということです。

いわゆる

「無症状感染者が感染させ得る」ということが問題を複雑にしており、つまりはこれらの人達が不調になり自主的に検査を求めるまでは分からない(感染者を選別できない)という事態になっている訳で、それに対する対策としては、とにかくPCR検査数を増やして(できるなら感染者の多い地域全てなどに広げて)、少しでも感染者を隔離することしかないと思います。

感染者を早急に隔離すれば、極端に言えばそれ以外の人は自由に行動しても差し支えない訳で、今盛んに論議されている「GoToキャンペーン」も大いに効果を発揮できることになります。

PCR検査では

今感染しているかどうかしか分かりませんが、多くの人が検査して感染している人が隔離されていれば、その時点で感染していない人が自由に行動してもそれでほとんど問題はないはずです。

検査を増やして欲しいという要望は3月頃からあり、それに対して政府も増やすことを約束したと思いますが、未だに大規模な検査が行われている様子はありません。

約半数の人が

感染経路不明ということが続く限り、その半数にあたる人数分の感染が行われる可能性があるということで、それらの人が3密の状況(特に密閉空間)で、エアロゾル感染などによって感染させ得る可能性も否定できません。

その場合を想定すると、今後、数十倍規模での感染者の増加があってもおかしくはありません。

そして結果として、未だに外出などを控えている高齢者への感染も増え、それにより重篤な患者も増えるという状況は決して絵空事ではないと思います。

政府はそうなったらそこで何らかの対策を講じるつもりなのでしょうか。

とにかく

政府がPCR検査を増やさない限りは個人個人で対策するしかなく、少なくとも「話をしながら食事する場に感染者がいたら、どんなに対策を講じてもうつる確率は高い」ということは肝に銘じるべきで、次にはそこで感染した人が高齢者に話しかけるだけでも感染させ得るという意識を忘れずに、各自が最大限の自己防衛策を講じることで最悪の事態を回避できればと願うばかりです。

感染者が倍々に増える事態になったら、経済を回すどころではなくなります。

「病院にも買い物にも行けない日が身近に迫っている」といっても過言ではないのかも知れません。