式典で新型ウイルスに「勝ちつつある」と
『ドナルド・トランプ米大統領は4日、アメリカの独立記念日を祝う式典をホワイトハウスで開き、アメリカが新型コロナウイルスとの戦いで「素晴らしい勝利」を収めつつあると強調した。』そうです。 |
ドナルド・トランプ米大統領は4日、アメリカの独立記念日を祝う式典をホワイトハウスで開き、アメリカが新型コロナウイルスとの戦いで「素晴らしい勝利」を収めつつあると強調した。一方で、最新集計によると、3日の新規感染者は5万2300人と過去最多を記録した。
ワシントンでは独立記念日を祝い、空軍機の編隊飛行や花火の打ち上げ、大統領の演説などが行われた。ホワイトハウスには、新型コロナウイルスの戦いに取り組んできた医療従事者数百人が招かれた。
ワシントンのミュリエル・バウザー市長は大勢が集まることの危険を強調していたが、ホワイトハウスの外にも数千人が集まり、独立記念日を祝った。
トランプ氏は演説で、新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」を「中国からの恐ろしい疫病」と呼び、アメリカが「素晴らしい勝利」に向かっていると述べた。
しかし、アメリカでは現在、西部や南部の諸州で感染被害が拡大しつつあり、一度解除した行動制限を再び実施する自治体も増えている。
【WEDGE Infinity 配信】
日本経済新聞の
ネット情報によりますと、米国の本日現在の累計感染者数は 283万6113人(前日比 +5257)で、累計死者数は 12万9654人(前日比 +13)だそうです。
ちなみに日本の本日現在の累計感染者数は 1万9282人(前日比 +0)で、累計死者数は 977人(前日比 +0)とのことです。
この情報の
前日比につきましては明らかにデータ収集の影響がみられるようで、あまり信頼できる数字とは言えないようですが、累計数に関してはある程度信頼できるもののような気がします。
ウィキペディアの情報によりますと、2019年推計人口は米国(アメリカ合衆国)が 329,064,900人で、日本が126,860,300人ということで米国はおよそ日本の 2.6倍ということになりますが、米国の現在の人口と累計死者数の割合を日本の人口に置き換えるとその累計死者数は4万9984人ということになります。
日本が
そのような状態になったとして、『「素晴らしい勝利」を収めつつある』と声高に言える政治家はどれくらいいるでしょうか。
それを考えると、トランプ氏は私達日本人の感覚とはかなりかけ離れた考え方(?)をする人物と言えるような気がします。
以前から
トランプ氏の発言には、多くの疑問符を付けながら接してきましたが、今回のこの発言には「そこまで言うか」という気持ちになりました。はたして皆さんはどのような印象をもたれたでしょうか。
そもそも「米国第一主義」という方針もおかしな方針で、本来なら「国民第一主義」と置き換えるべきものではないかと思いますが、「民主主義国のリーダーとしてはかなり問題あり」という当初の印象を未だに拭うことができていない人も多いのではないでしょうか。
就任後における
非民主主義国家(独裁国家)への対応も、筋論から言えば中途半端なことが多く、その意味では「自国の利益だけを考えた施策ということで一貫している」という評価に尽きるようです。
米国ではこの11月に大統領選挙が行われるようですが、トランプ氏の再選があるとすれば、ある種の迷走感を伴った施策が今後も続くことを意味しており、それは多くの民主主義国にとっては不幸な状態が続くことになると思われます。
日本でも
安倍総理が「PCR検査を増やして欲しい」との国民の強い要望に対して、この4月に「一日2万件体制で臨む」と発言しましたが、この発言は単にその能力があるということを根拠にした発言であり、実際にはその実現には多くの資金が必要であることが多くの人によって指摘されています。
つまりは米国の大統領も日本の首相も、「単なる口から出まかせ発言」を厭わない人達であるという点では大変似ているような気がします。
これまでのいろいろな言動を見聞きして、「国の指導者を選ぶときにはそのようなことのない人を選びたい」という思いを強くしていますが、皆さんはいかがでしょうか。
参考情報: