病気で死なないためのキホンのキ
今後は、理論上の寿命の限界として想定される120歳くらいまで生きることも可能になるようです。 |
病気で死ぬ理由、なくなりつつあります。
21世紀になってからの約20年、特にここ数年は、いろんな医療技術が花開いてきており、まさに「医療の完成は9合目」とでも言うべき状況に至っています。
本庶佑博士のノーベル賞で一躍有名になったがんの免疫治療薬「オプジーボ」(チェックポイント阻害剤)や、20世紀には不治の病のイメージだったエイズ、あるいは、筋ジストロフィーなどの遺伝的疾患に画期的な新薬が続々と開発され、急速に進歩している創薬分野。iPS細胞技術などによって実現しつつある臓器の再生、ロボット手術やAI医師の台頭。例を挙げるとキリがないほど、最先端の医療は進んでいます。
治療薬開発が難しい希少疾患や難病、突然起こってしまう大動脈解離などによる急死といった「病気のラスボスたち」を突破しさえすれば、人間は実質的に「不死」を手に入れることになります。つまり、かつて非常によくあった、「病気によって志半ばで死を迎えてしまう」ことがなくなっていくのです。今後は、理論上の寿命の限界として想定される120歳くらいまで生きることも可能になるのです。
ところで、「心身の状態を良好に保つ努力」と言いましたが、方法は意外なほどに単純です。いくつか紹介しましょう。
例えば、もともと“耐用年数”が50年くらいしか持たないように設計されている臓器の酷使を避け、「節約」しましょう。心臓が働きすぎるような激しい運動や寝不足で働くなどを避け、普段から水をよく飲み腎臓が濃い血液を濾過する時の負担をかけないようにし、関節に負担をかけないように過度な運動ではなくウォーキングなどの軽い運動を継続する、などです。
また、皆さんよくご存じの歯周病によって口の中の微小な血管を介して悪い成分が身体に入り込んだり、局所の炎症が続いたりしたら、健康を維持する力を下がり、生活習慣病になりやすい環境ができてしまいます。このような状況を避け、生活習慣病への移行を食い止める「歯磨きのススメ」もしておきます。
不慮の死、急死を司る死に神につかまらないための「孤立しない生活」を実現するために、普段から人との関わりを大切にし、仲間を増やすことも重要です。
【ニュースイッチ(日刊工業新聞) 配信】
理論上の
限界として想定される寿命は120歳くらいなんですね。
「心身の状態を良好に保つ努力」ということで色々と指摘されていますが、コツは臓器の酷使を避け「節約」することにあるようです。
心臓が働きすぎるような激しい運動を避ける、睡眠をしっかりとる、水をよく飲み腎臓の濾過時の負担を減らす、ウォーキングなどの軽い運動を継続する、「歯磨きのススメ」、「孤立しない生活」など、正にその通りだと思います。
以前は
「内視鏡などとんでもない」と思っていましたが、胃も大腸もそれ程大変ではなく、2~3年に一度、ポリープを除去したり、ピロリ菌のある人はそれを除去するだけでガンのリスクが大幅に下げられるそうなので、もっと早くにやっていれば良かったと思ったほどです。
睡眠で心臓を労るとか、水を良く飲んで腎臓を労るとか、口の中の雑菌を減らすことで菌を血管から身体の中に取り込まないとか、意外と知っているようで知らないことも多く、日常生活での簡単な努力で健康になれることに改めて気付かされた思いです。
最近では
テレビでも健康情報を発信する番組が増え、またネットでは様々な健康情報が検索できます。
そして「知る」ことも大事ですが、やはり一番大事な事は「継続」ということに尽きるようです。
明日と言わず、今日、今から実践しましょう。