昼食後「すぐの歯磨き」は完全に逆効果

食後は歯の表面が酸で溶けているので、そこで歯磨きをしてしまうと歯に傷をつけてしまうそうです。


 

「食後は歯の表面が酸で溶けています。そこで歯磨きをしてしまうと、歯に傷をつけてしまうのです。そのうえ、せっかく唾液が十分出ている時間帯ですから、食後30分から1時間は歯磨きをしないことをお勧めしています。健康のためにと黒酢を飲んでいる方や、果物を多くとったときも同じことがいえます」

口腔ケア先進国のフィンランドやノルウェーでは、食後は歯磨きせずにガムを噛むことが推奨されているほど。学校の現場などでは給食後の歯磨きを推奨する歯科医も多いが「高齢な方が多く、知識が更新されていない」典型例だろう。

「歯磨きは、ブラッシングが上手にできないような身体上の理由がある方や喫煙者などハイリスクの方以外は、朝と夜の2回で十分です」

少なくなってきたとはいえ、虫歯の治療にも変化が起こっているという。もっとも大きな変化は、治療のデジタル化だ。虫歯の被せ物や、歯並びの矯正に3Dのスキャナーが活用されている。

「虫歯は削るところまでの技術は、器具は揃ってきたとはいえ、そこまで変わっていません。ただ、被せ物の進化はめざましい。以前は型取りして、銀歯を作っていました。それが、今では口腔内をスキャンした3Dデータを元に白いプラスチックブロックから削り出す『CAD/CAM冠』が急速に普及しています。銀歯よりも目立ちません」

【PRESIDENT Online 配信】

職場でも

昼食の後に歯磨きをしている人がいましたが、その後どのくらいの間続けていたのかと少し心配になりました。

記事を読んで、人間(生物)の身体の仕組みの素晴らしさに今更ながら感心するばかりでしたが、同時に唾液が出て歯を保護しているという仕組みなど、本来備わった仕組みがたくさんあり、それらに則った行為が大切なのだと改めて気付かされた思いです。

その意味では

「無理」は身体の仕組みに逆行することであり、慎むべきことと言えるようです。

仮に足腰が痛む場合、筋肉の衰えを指摘される場合が多いと思われますが、ここでも「無理」に筋肉を強化するのではなく、ほどほどに身体と相談しながら行うよう配慮する必要があるのかも知れませんね。

同じ歯に関係する情報として

「オイルプリング」というものがあるのをご存知でしょうか。

これは植物オイル(オリーブオイル・ 白ごま油・アマニ油など天然のもの)で、くちゅくちゅとうがいをする健康法で、古代インドから伝わるアーユルヴェーダのひとつと言われています。

私たちの口の中には、

500種類を超える雑菌が住んでいて、ケアしないと 1兆個にまで増えるそうで、これがさまざまな疾患を引き起こす原因とも言われています。

歯ブラシが届かない口中のかくれ毒素に オイルがくっついて引きずり出すことで、口臭予防や歯周病予防に最適という指摘もあります。

この「オイルプリング」の方法は、

オイルを大さじ1杯口に含み、歯の隙間や表面、口の中全体に浸透するようにブクブクうがいを5~20分くらい続けて、最後は菌が混ざっているオイルを紙などに吐き出して終了とのことです。

寝る前に行う人もいれば、歯磨きの前に行う人もいるそうです。

何事にも反論があり「菌の巣窟であるプラークを除去するしかない」という意見もみられますので、ご自身でお確かめください。