議長たちが公費で飲酒?

岸和田市や泉大津市など大阪府南部の8つの市の議長らは毎年視察旅行に行っていますが、この是非をめぐって議論となっているそうです。

『議長たちが公費で飲酒?3年前の北海道視察で… 今年から飲食費は「自腹」に』

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岸和田市や泉大津市など大阪府南部の8つの市の議長らは毎年視察旅行に行っていますが、この是非をめぐって議論となっています。というのも、視察先の北海道で飲酒していたことが判明、酒代も税金で賄われていたのです。

堺市より南の8市(岸和田、泉大津、泉佐野、高石、和泉、泉南、阪南、貝塚)の市議会は、親睦や発展を目的に「南部市議会議長会」を組織しています。議長会は毎年、各市の議長、副議長に職員も同行する視察旅行を行っているのですが、行先はこの3年、北海道と九州ばかりです。

3年前に行った北海道の行程はこうです。1日目、北海道江別市の議会を訪れ議会運営などを見た後、夕方5時前には札幌市内のホテルに到着。6時からは懇談会です。内部資料によると、宿泊費とは別に飲み放題付きの夕食が1人1万円。さらに問題となっているのが2日目の昼ごはん。馬との触れ合いが楽しめる「ノーザンホースパーク」(苫小牧市)を訪れレストランで昼食をとった際、複数の議員がお酒を飲んだというのです。領収書には生ビール12杯にグラスワイン1杯、これが公費で賄われていたのです。一行はこのあと「防災学習センター」を見学し、大阪へ帰りました。

【MBS NEWS 配信】

この視察旅行という旅行は、

議会などの公共機関の視察を含む形をとりながらも、その多くは観光であることが多く、本来の視察の意味は殆どないものと思われます。

そのために毎年、数百万円という税金が使われることには、他の必要なところへの配分が削られることを思えば、とても賛同できることではありません。

本来の視察というものは、

「その視察先において、自分の所とは全く異なる運営・運用が行われており、なお且つそれを参考にして今後改善に着手したい」などの明確な目的がある場合に行われるべきで、その場合は当然視察の結果、それをどのように活用したかという報告が為されるべきであり、そのようなことのない視察は全く意味がないものと思われます。

今、国会を初め、各地方議会の議員・議長を対象にした、報道にあるような「視察旅行」と称する観光旅行が行われているものと思われますが、一度この悪しき慣習について議会自身が見直し、その結果を公表すべきだと思います。

全国で合計すると、

そのために費やされる税金は大変大きな額になるものと思われますし、加えてそれらの悪しき慣習が毎年続けられることを思えば、それらの視察旅行は「膨大な無駄の温床」と言うこともできるのではないでしょうか。

それらの巨額な資金を、もっと必要なところに配分すれば、それだけ多くの問題が解決されることを思えば、それらを廃止することの意味は決して小さくはないと思います。

是非、早急な対応が図られることを期待すると共に、今後の動静を注視していきたいと思います。