1度の注射で効果持続、血圧下げる治験

日本で開発された血圧を下げるワクチンの臨床試験(治験)が先月、オーストラリアで始まったそうです。

『1度の注射で効果持続、血圧下げるワクチン治験』

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日本で開発された血圧を下げるワクチンの臨床試験(治験)が先月、オーストラリアで始まった。

1度の注射で効果が一定期間続くもので、大阪大発の医療ベンチャー企業「アンジェス」(本社・大阪府茨木市)が初めて開発し、2020年代前半の実用化を目指している。

高血圧は脳梗塞こうそくや心筋梗塞の原因となり、日本でも約4300万人の患者がいる。治療は毎日の服薬が中心だが、飲み忘れなどで血圧を目標値まで下げられない患者も多い。ワクチンなら血圧管理の中断を防ぎやすい利点がある。

治験が始まったのは、血圧を上げる「アンジオテンシン2」という物質に対する抗体を作り、この物質の働きを抑えるためのワクチン。遺伝子に働きかけて体内に抗体を作るDNAワクチンという新しいタイプだ。

【YOMIURI ONLINE 配信】2018年05月02日

ウィキペディアによりますと、

『ワクチンは、感染症の予防に用いる医薬品。病原体から作られた無毒化あるいは弱毒カ化された抗原を投与することで、体内に病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する。』との説明がみられます。

更に『18世紀末、一度罹患したら再び罹患しない事実からエドワード・ジェンナーが天然痘のワクチンを発見し、その後にルイ・パスツールがこれを弱毒化した。弱毒生ワクチン、あるいは生ワクチンと呼ばれる。これに対して、不活化ワクチンは抗原のみを培養したもので、複数回の摂取が必要となったりする。』と続けられています。

どうやら

ワクチンというものは特定の物質に対して抗体が作られ続けるということのようで、そうであれば今回のワクチンにより「血圧を上げる働きを抑える効果」が持続するということになり、その結果「血圧が下がり続ける」という危険性もあるような気がします。

いわゆる理想的な血圧が維持されるのであれば、血管への負担を軽くできるので、後は価格の問題ということになりますが、もし下がり続ける危険性があるとすれば、また他の副作用があるとすれば、この研究の道のりは険しいものとなるかも知れません。

元々

人の血圧を上げる仕組みが生まれたのは、進化の過程で海から陸へ上がった際に、「体の外側に塩分が無くても体内に塩分を保持し、血圧を維持するため」と言われていますので、「通常の塩分摂取により血圧が下がり続けることはない」という考え方もあるようです。

今回のワクチンによる効果(安全性も含めて)は、様々な治験により証明されていくものと思われますが、高血圧の他にも高コレステロールなど高くなりすぎると困るものは他にもありますので、将来的にワクチンを使うという手法が安全な形で多方面に応用されることになれば、人の健康維持という点で大きな成果につながることは間違いないと思います。

今後の更なる進展に期待したいと思います。