「炭水化物が命を縮める」 衝撃論文
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という内容の論文が2017年、英医学誌ランセットに掲載されたそうです。 |
『「炭水化物が命を縮める」 衝撃論文の中身とは』
⇒毎日新聞の記事へ ※記事が削除されている場合もありますのでご了承願います。 |
「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」という内容の論文が2017年、英医学誌ランセットに掲載されました。一般の人には、衝撃的な内容だと思いますが、私たち糖質制限食推進派からすると、「日ごろの主張がとうとう証明された」という感じです。
我が畏友(いゆう)、夏井睦(まこと)先生(なつい キズとやけどのクリニック院長)は4年ほど前の13年10月に、「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」(光文社新書)を刊行しています。度肝を抜くタイトルと内容で評判になったのですが、まさに正鵠(せいこく)を射ていたということです。
【毎日新聞 配信】
ウィキペディアによりますと、
『「ランセット」(英語: The Lancet)は、週刊で刊行される査読制の医学雑誌である。同誌は世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つであり、編集室をロンドンとニューヨーク市に持つ』とのことです。
「このような評価の高い医学雑誌がいい加減な論文を掲載するはずがない」という見方に立てば、今回の報道は、糖質制限を信じる人達にとってかなりの追い風になるものと思われます。
報道にもある
夏井睦氏(練馬光が丘病院 傷の治療センター長)の記事から少し紹介したいと思います。
夏井さんは「なぜ炭水化物がいけないのか」の問に対して次のように応えています。
『炭水化物は食品の中で最も血糖を上げます。その血糖は高い方が危険です。血液に入ると体は、インスリンを出して中性脂肪に変えて肝臓や皮下脂肪にためます。これが脂肪肝であり肥満です。血糖を下げる手段は炭水化物の制限しかないのです。炭水化物を摂取しなければ、余計な脂肪は付かないということです。』。
また
「人類は穀物で飢えを満たしてきたのでは」という問に対しては以下。
『確かに穀物は1万年前の人類の飢えを満たしてきたし、豊作を願う人々にとっては神のような存在でした。しかし、同時に人間を不健康にしてきたのも穀物なのです。現代社会の代表的な疾患、糖尿病、睡眠障害や抑うつ、アルツハイマー、歯周病、アトピー性皮膚炎などの原因は穀物なんです。』 。
炭水化物(糖質)制限については
「制限するのではなくバランス良く摂取すべきだ」という主張もありますが、この「バランス良く」というのが一番難しく、この主張はある意味あいまいな主張とも言えます。
つまりその立場立場によってバランスは異なるものですし、どちらかと言えば「減らすべきなのか、増やすべきなのか」は、やはり明確にしなければ一つの主張とは言えないと思います。
何事にも
賛否両論あることは、その論議自体を深めたり、知るきっかけになりますので好ましいことではありますが、同時に一つの有力な説としてどちらかに傾く(重きをおかれる)ことが何よりも大事なことだと思います。
結局「それらの結果(傾き・重き)を見て、人々が実際に行動する」と思われるからです。
その意味では、今回の報道を受けて、ますます炭水化物(糖質)制限派が増えるかも知れませんね。