ロシア大統領選、プーチン氏が圧勝

18日に行われたロシアの大統領選挙で、現職のウラジーミル・プーチン氏が勝利を確実にしたそうです。

『ロシア大統領選、プーチン氏が圧勝』

Screenshot of www.bbc.com
⇒BBC NEWS JAPANの記事へ 
 
※記事が削除されている場合もありますのでご了承願います。

18日に行われたロシアの大統領選挙で、現職のウラジーミル・プーチン氏が勝利を確実にした。中央選挙管理委員会によるとプーチン氏の得票率は76%で、2012年の前回選挙の64%を上回った。

投票率は60%超だった。一部の地域では、投票所近くの小売店で食品がふるまわれたり、商品の割引きが行われた

大統領選には7人が立候補していた。共産党から立候補し、次点となった富豪のパベル・グルジニン氏は12%を獲得。テレビ司会者のクセニア・ソプチャク氏と退役将校のウラジーミル・ジリノフスキー氏はそれぞれ2%、6%だった。

また、最有力とみられていた野党勢力の候補、アレクセイ・ナワリヌイ氏は立候補を阻まれていたおり、プーチン氏の勝利は確実視されていた。

投票当日、選挙監視団体ゴロスは何百もの不正を報告した。

・投票開始より前に投票箱に投票用紙が入っていた
・複数の投票所で監視団体の立ち入りが禁止された
・投票所にバス輸送された人々がおり、強制投票の疑惑が浮上している
・投票所に設置されたウェブカメラの前に障害物が置かれた

ある投票所では、選挙スタッフが投票箱に投票用紙を詰め込んでいる様子が撮影された。

ただ中央選挙管理委員会のエラ・パムフィロバ委員長は、これまでに重大な違反行為は報告されていないとしている。委員会の会議でも「われわれの元に集まった全ての情報について、できる限りの監視と分析を行った。今のところ、大事は起こっていない」と述べている。

【BBC NEWS JAPAN 配信】

最有力とみられていた

野党勢力の候補、アレクセイ・ナワリヌイ氏は大統領選に出馬できなかったようです。

ロシア中央選挙管理委員会は昨年12月、同氏が過去に公金横領事件で有罪判決を受けたことを理由に、出馬申請を却下したとのことで、同氏はこれは、政治的な意図による判断で違法だと主張しているそうです。

ナワリヌイ氏への有罪判決については、欧州人権裁判所(仏ストラスブール)が2016年に、「公正な公判ではなかった」と判断を示しているとのことです。

ナワリヌイ氏は、

ウラジーミル・プーチン大統領を最も声高に批判する野党指導者で、大統領選が公正ならば、プーチン氏を破ることができると主張していることもあり、今回の出馬申請の却下は「国家的な関与を疑わせるもの」といっても過言ではないようです。

また投票当日、選挙監視団体ゴロスが何百もの不正を報告したことについてもロシアの国家的な深い闇を感じさせます。

特定の権力者が

国を牛耳ることの害は、様々な歴史が証明しているところですが、その過ちを払拭すべく民主主義が叫ばれ、取り入れられてきたことを非民主的なロシア、中国、北朝鮮などの国々は改めて思い出す時がきていると思います。

今日本でも 権力者が森友学園問題で真相究明の場に立たされていますが、権力者が自らの意思で国政を歪めることのできる世の中になったとしたら、民主主義は崩壊し、権力者とその周辺の特定の利益団体だけが自由を謳歌する国に成り下がるということを、しっかりと胸に刻まなければならないと思います。

非民主主義国では

「権力者の不正を非難する人物の自由を奪う」という特徴があります。

そこまでいくと国家は腐敗している証拠で、国民はそこまで行く前に断固とした決意を示す必要があるのだと思います。