「こたつ」で居眠りしていたら脳出血に
「会社の同僚が、コタツでの居眠りによる脱水症状から脳出血で亡くなった」という趣旨の投稿が話題になっているそうです。 |
『同僚が「こたつ」で居眠りしていたら脳出血で亡くなった…』
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会社の同僚が、コタツでの居眠りによる脱水症状から脳出血で亡くなった、という趣旨の投稿が話題に。投稿者は「皆様もご注意ください」としていますが、こたつにはこうした危険性が潜んでいるのでしょうか。
こたつで居眠りをすることに対する注意喚起の投稿が先日、SNS上で話題になりました。会社の仲間が亡くなったという投稿者は、その死因について「コタツで居眠り、脱水症状からの脳出血でした」と投稿。
こたつには実際、こうした危険性が潜んでいるのでしょうか。オトナンサー編集部では、医師の市原由美江さんに聞きました。
血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞に…
Q.こたつでの居眠りが死を招くメカニズムについて教えてください。
市原さん「こたつで寝ると体温が上がり、発汗することによって脱水状態になります。脱水状態になると血液がドロドロとし、血栓ができやすくなり、血管が詰まることで脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気を発症します」
Q.こたつを使用する際に気を付けるべきことは何でしょうか。
市原さん「こたつは下半身だけ温まるため、知らないうちに汗をかき脱水を起こしてしまうことがあります。脱水予防のためにこまめな水分摂取を心がけましょう。
【オトナンサー 配信】
先日から
SNS上で「こたつで居眠りをすることに対する注意喚起の投稿」が話題になっています。
次のようなツイート投稿があったようです。
『一昨日、会社の仲間が亡くなりました。コタツで居眠り、脱水症状からの脳出血でした。発見が遅れたのもありますが、コタツでの居眠りは最高に気持ちいいですが、皆様もご注意ください』。
冬になり寒くなると、
もともと血圧が高い人は勿論ですが、血圧が正常な人でも若干高くなり、脳卒中を引き起こしやすくなるそうで、これは体を寒さから守るため、ストレス反応の一つとして交感神経系の働きが強くなり、アドレナリンなどのホルモン分泌が増えるからといわれています。
冬はこうした血圧の上昇に加えて、室内と屋外、あるいは部屋と廊下など家の中の温度差などによって、血圧が大きく変動するそうで、この血圧の上昇や下降が脳の血管に負担をかけ、脳出血の引き金となると考えられています。
ほかにも、
冬には血液の粘度が上がり、血流が悪くなるという報告もあり、このような冬の「隠れ脱水」が脳梗塞の危険因子になりかねないとの指摘もみられます。
元巨人監督の長嶋茂雄さんや、タレントの麻木久仁子さん、先日亡くなった元横綱・大鵬さんも、寒い時期に脳卒中を発症したとのことです。
報道にあるツイート投稿では
「脱水症状からの脳出血」という文言がみられますので、脱水症状により血液の粘度が上がり、血管が狭まると同時に、こたつの背後の寒さが血圧の上昇をもたらし、狭い血管からの出血に至ったものを思われますが、水分補給に気をつけることで、このような事態が避けられるのであれば、日頃からこまめに水分をとるように心がけたいと思います。
コタツでの居眠りはごく日常的なことなので、そこでの死亡ということには大きな衝撃を覚えましたが、もしちょっとした注意でこのような事故が防げるのであれば、多くの皆さんに知ってもらうことの意味は大きいものと思われます。