日本発の太陽電池ペロブスカイト

日本発の次世代太陽電池が注目を集めているそうです。

『日本発の太陽電池ペロブスカイト、年内にも実用化 柔軟で透明、窓や衣類に用途広げる』

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日本発の次世代太陽電池が注目を集めている。フィルム状で柔軟に曲げることができ、低コストで透明化も可能だ。光エネルギーの変換効率は現在主流のシリコン系に迫る水準に向上。年内にも実用化が始まる見通しで、太陽電池の用途を大きく広げそうだ。

太陽光から電気を作り出す太陽電池は現在、半導体の基板材料にシリコン(ケイ素)を使うタイプが主流だ。これに対して次世代型の本命といわれるのが「ペロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶構造の材料を使うタイプだ。

鉛を中心に有機化合物、ヨウ素、臭素などが規則的に並ぶ構造で、光を吸収しやすい。太陽光を浴びると電気的にマイナスの電子とプラスの「正孔」が生じ、光エネルギーが電気エネルギーに変換される。この原理を桐蔭横浜大の宮坂力(つとむ)特任教授が2005年に発見し、太陽電池に利用する可能性に道を開いた。

【産経ニュース 配信】

ペロブスカイト太陽電池とは、

ペロブスカイト半導体を使用した太陽電池のことで、今までのどの材料にもない圧倒的なスピードで変換効率が上昇しており、シリコン系電池に迫る16%を超える変換効率まで進化をしている太陽電池の一つだそうです。

ウィキペディアには、『ペロブスカイト半導体とは、ペロブスカイト構造(有機-無機複合層状ペロブスカイト化合物)を有する半導体で太陽電池や半導体レーザー等の次世代光半導体素子として期待される』との記述がみられます。

ペロブスカイト太陽電池は

結晶構造を持っており、現在の主流となっているシリコン系太陽電池に比べて格段の安さで太陽電池を作ることが出来るメリットがある反面、劣化が非常に早く、また電圧のかけ方によって変換効率が変動するというデメリットもあるようです。

理化学研究所では、印刷技術を活用して大きな面積に低コストで製造する事が可能な塗布型OPV(有機薄膜太陽電池)を開発しているそうで、それは薄くて軽いシート状のもので、曲げても壊れないと言う凄い特徴を持つ太陽電池のようです。

この塗るタイプのペロブスカイト太陽電池は、高温加熱や、高真空の製造過程を使用しないため、簡単な作成方法と製造コストが安価に抑えられるというメリットがあるそうです。

デメリットについては

次第に克服されると思いますので、低コストで塗布型(薄くて軽く柔軟性に富む)というメリットを最大限に活かして、さまざまな太陽電池を作り、徐々に電気に取って代わるようになれば、その分だけ原発のいらない社会へと近付くことになると思われます。

今更ながら太陽のエネルギーには感服しますが、この降り注ぐエネルギーを有効活用することで、今よりもっと安全で快適な暮らしがもたらされることは間違いなく、その日はそんなに遠くないのかも知れませんね。