米軍の戦闘機は、ついにレーザー兵器を

戦闘機がレーザー兵器でミサイルを撃ち落とすシステムの開発を、ロッキード・マーティンが進めているそうです。

『米軍の戦闘機は、ついにレーザー兵器を手に入れる SFのような技術が実用化に向け動き出した』

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戦闘機がレーザー兵器でミサイルを撃ち落とすシステムの開発を、ロッキード・マーティンが進めている。音速で飛ぶ戦闘機に光速で発射されるレーザー兵器を載せ、超音速で飛んでくるターゲットを破壊する技術だ。まるでSF映画の戦闘シーンを思わせるが、いかに実現しようとしているのか。

実現への鍵を握ったのは、電気で動作する固体レーザーの開発だ。先行技術の化学レーザーは、強力なビームをつくり出す反応を起こすために、大量の化学物質を必要とする。米国防総省に属するミサイル防衛局は2012年、機上レーザー実験機を棚上げにした。ICBMを撃ち落とすことを目的にした化学レーザーを搭載した「ボーイング747」だったが、コストがあまりに大きく手に負えなかったのだ。

しかしこの10年で、固体レーザーは威力も効率も向上し、利点も備える実現可能な代案になった。「いまでは目標を狙える強力なビームを生成でき、それを標的に十分な時間あてて無力化することができます」と、レイセオンのトム・ケネディ最高経営責任者(CEO)は語る。「電気がある限り弾倉は無限なのです」

【産経ニュース 配信】

レーザー兵器は

昔から開発の対象になっていたと思いますが、これまでそれが実現していないことが不思議でした。

しかし今回の報道によりそれが明らかになりました。

つまり、これまでは化学レーザーによる開発が進められていたが、その方法ではコスト的な問題が大きく、結局、開発には至らず、その後、新たに固体レーザーによる開発に切り替えることで、実用化が可能になったとのことです。

そこで

レーザーについて少し調べてみることにしました。

まず化学レーザーとは、レーザー媒質の励起手段が化学反応であるようなレーザーであり、大型化が容易ですが、レーザー装置の出力はレーザー媒質に注入可能なパワーで決まるそうです。

燃焼などの急激な化学反応で高温高圧で分子が励起状態になった気体を急激に拡張させ、励起状態からエネルギーの低い 状態に遷移する分子が発振する原理のレーザという説明もありました。

報道にもあるように、大量の化学物質を使わないと強力な出力が得られないという欠点があるようです。

ちなみに軍事応用の場合は、100kWかそれ以上の連続出力が必要となるとのことです。

それに対して

固体レーザーとは動作物質として固体材料を用いたレーザーのことを指し、そののほとんどは、鉄族、ランタノイド、アクチノイドなどの広義の遷移元素のイオンを活性中心として少量含む結晶およびガラスを材料としているそうです。

代表的なものはルビーレーザーと、Nd3+イオンを含むYAGレーザーならびにガラスレーザーがあり、固体レーザーの励起法としては光照射が一般的であり、パルス動作にはキセノンフラッシュランプが、また連続動作には水銀灯やハロゲン入りタングステンランプがよく用いられるそうです。

レーザーは、

その発振媒体の種類により、固体レーザー、液体レーザー、気体レーザー、化学レーザーに分類することが出来るとのことです。

詳しいことは分かりませんが、要するに光を増幅して放射するレーザー装置を、化学物質による化学反応によるものにするか、あるいは固定材料に光を照射するものにするか、の違いのようです。

一見聞き流してしまいそうな報道ですが、

レーザー兵器が実用化されると、これまでの武器に比べて遥かに強力な兵器が誕生することになります。

狙った対象に到達するスピードも威力も、これまでの弾丸と比べて桁違いに優れているため、「弓矢と鉄砲」という能力の差以上の違いがあるものと思われます。

圧倒的な武力が

正義のために用いられることは理想ですが、犯罪者に用いられる可能性もあり、また破壊力が大きくなればなるほど、傷つける人への影響も大きく、地球そのものへの影響も考えられます。

原爆や水爆もそうですが、通常兵器の性能強化も、結局は我が身に降り注ぐ可能性があるので、できれば開発を禁止すべきものだと思います。

凶暴な動物に対して麻酔銃を用いますが、どちらかというと相手の武器を無効にするような武器の開発こそが、理想的な武器開発といえるのではないでしょうか。