大学全入時代で中小企業の廃業続々

去年、自主廃業した中小企業はおよそ3万で、その内49%が黒字経営だったそうです。

『世界に誇る”痛くない注射針”、あの「岡野工業」も!大学全入時代で中小企業の廃業続々』

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去年、自主廃業した中小企業はおよそ3万。なんと、その内49%が黒字経営だったという。多くの客に愛され、儲かっているにも関わらず、後継者不足を理由に廃業を選択してしまう中小企業が今、急増しているというのだ。

■あの岡野工業社長「何も未練はない」

墨田区にある岡野工業は従業員3人の小さな町工場ながら、世界に名の知られる、年商8億円の優良企業だ。30もの特許を持っており、大手自動車メーカーの部品製造を受注する。13年前には大手医療メーカーから依頼され、蚊が血を吸うための口器と同じ太さ3ミクロンの注射針を開発。「痛くない注射針」として、赤ちゃんや糖尿病患者のインシュリン注射などに使われている。この注射針をつくれるのは、世界でも岡野工業だけだという。

岡野社長は「跡取りがいないってのは悔しいよね。でもやりたいこと全部やった。何も未練はない。あとは趣味の車に乗って」と笑う。「技術屋、職人って、ほとんどいなくなるだろうね。だってうちの近所でもみんな辞めてっちゃうんだ」。

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パナソニックや

本田技研工業、ソニーなど、今をときめく大企業も最初は小さな零細企業でした。

そんな会社でも技術力によって大きくなれたのは、時代が良かったということなのでしょうか。

30もの

特許を持つ岡野工業が、年商8億円の優良企業にも関わらず、従業員3人の町工場のままで、跡取りがいないため廃業するという報道ですが、本当に残念な話です。

非正規雇用が多数を占める時代であるにも関わらず、若者は何故このような会社で頑張ろうとしないのでしょうか。

「モノづくり日本」の特徴は、

広い裾野ともいわれる中小企業の持つ技術力の上に成り立っているといわれてきましたが、その時代も終わりを迎えているようです。

生産拠点が人件費の安い東南アジアに移されたことが、一番の原因でしょうが、このグローバル化がもたらした結果は良くないものばかりだと思います。

日本での雇用が減り、

その結果給与収入が減り、消費が減り、技術力が衰退していくという、負のサイクルが依然として続き、さらに加速しているように思います。

グローバル企業が大幅な利益を計上しているにも関わらず、日本の消費が増えないということは、経済政策が間違っているということで、現政権はそれに対して抜本的な手を打とうとはしていません。

技術力がなくなった日本は、

何を拠り所として発展するのでしょうか。

グローバル企業は、日本に何を残してくれるのでしょうか。

働けばどんどん豊かになる、そんな社会はもう幻想なのでしょうか。

岡野社長は「やりたいことは全部やった。何も未練はない。」とおっしゃっているようですが、この言葉こそ政治への失望感を表す、偽りのない言葉だと思います。