希望公認には対抗馬擁立

共産党の志位和夫委員長は28日の党会合で、希望公認で出馬する候補には対抗馬を擁立する方針を示したそうです。 

『希望公認には対抗馬擁立=「重大な背信」と民進批判-共産・志位氏【17衆院選】』

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共産党の志位和夫委員長は28日の党会合で、民進党の前原誠司代表が表明した希望の党との合流方針について「重大な背信行為だ」と批判した。その上で、希望公認で出馬する候補には対抗馬を擁立する方針を示した。 

志位氏は、希望が安全保障関連法を容認していることを理由に「自民党の補完勢力だ。共闘や連携の対象にはならない」と非難。安保法に反対する勢力との共闘を今後も進める考えを示した。民進党の動きについては「合流というより一方的な吸収合併だ」と指摘した。

【時事ドットコムニュース 配信】

安全保障関連法については

多くの疑問がありますが、仮にこれを正そうとすると、やはり政権をとるしかありません。

自民党により法制化されたことを容認するとしても、挑発行為やテロ行為への有効で適切な手段が見つかるまでの、あるいは政権をとって改正するまでの過渡期と考えれば、目くじらを立てる程のことではないと思います。

現在は

自民党に対する対抗政党がない状態といえますが、このような状態こそ一番危険な状態だと思います。

自民党が良しとするあらゆる法案が制定され施行されます。逆の言い方をすれば、本来制定されて然るべき法案が、制定されずに見捨てられる、ということにもなりかねません。

共産党はこの現状をどう考えているのでしょうか。

戦後72年経ちますが、

この間ただただ反対を表明するだけで、現実の世の中の変遷を傍観する状況が続いていますが、それで良いのでしょうか。

平和への熱意や、大企業の横暴への闘志は感じられますが、かといって、容認すべきものは容認しないと、現実的な対応ができなくなります。

現在の志位和夫委員長は、2000年に委員長に就任して以来、17年以上も党首の地位にいますが、ある意味での独裁者といえないこともありません(歴代の慣習とも思われますが)。

選挙のたびに、

共産党候補のどちらかといえば少ない票に、「これが野党第一党に入ったら逆転できたのに」と思ったことが何度もありました。

これまで、それを回避すべく協力が模索され、それなりの効果をあげていると思いましたが、それを再び元に戻すという発言には、視野の狭さを感じざるを得ません。

共産党は

弱者に配慮する傾向が強く、その意味では、もっと現実的に認めるところは認めて、政権の一角を占める政党に大きく変わるべきだと思います。

今回の政変は一つのチャンスでもあります。

多くの理想を棚上げしても、庶民のために、現実的な施策を一つでも実現させることが、政治家としての使命であることをもう一度自問自答して、党の在り方に大きな変化が起こることを、心から期待したいと思います。