座り続ける生活で死亡リスク増

日常生活の中で座って過ごす時間が長過ぎると、早死にするリスクが高くなるという研究結果を、米国のチームが11日に明らかにしたそうです。

『座り続ける生活で死亡リスク増、「30分毎に運動を」 米研究』

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日常生活の中で座って過ごす時間が長過ぎると、早死にするリスクが高くなるという研究結果を、米国のチームが11日に明らかにした。一度に連続して座る長さが30分間を超えた場合、リスクはさらに上昇するという。

チームがデータを分析した結果、対象者全体の平均では、睡眠時間を除いた1日16時間のうち座っている時間が12.3時間、一度に座り続ける長さは11.4分だった。

チームによれば、1日に座っている合計時間や、立ち上がらずに座り続ける時間が長くなるにつれ、年齢や性別、人種、体格指数(BMI)、運動習慣にかかわらず、死亡のリスクが高くなることが分かった。例えば1日に合計13時間以上座る人は11時間前後以下の人に比べ、死亡率が2倍に上昇していた。

【CNN Japan  配信】

この研究成果を発表した

米コロンビア大学医学部のキース・ディアス博士は、長時間座る生活が避けられない場合の最善策として、30分ごとに休憩を取って動き回ることを提案しています。

「我々の研究は、この一点を改善するだけで死亡リスクが下がり得ることを示している」と強調したとのことです。

この発表は、

45歳以上の白人と黒人合わせて7985人の日常動作を、平均4年間にわたって追跡した調査結果をまとめたもので、座るという行動が健康に影響を及ぼす仕組みについては解明されていないとのことです。

日本のあるテレビ番組でも、『NASAによると「30分以上座り続けるのはよくない。30分に一度立たなくてはいけない」ということがわかりました。座りすぎは喫煙と同じくらい体に害のあることで、1時間座り続けると寿命は22分縮むとも言われているんです。日本人は1日で平均9時間座っていることがわかっています。』というような内容を伝えています。

NASAでは

宇宙に滞在した宇宙飛行士の体の中で何が起こっているのか、ということについて

  • 筋力低下
  • 骨密度の低下
  • 循環機能低下
  • 代謝異常(脂質・糖分)
  • 免疫力低下

といった影響が体に起こることを発表しています。
老人の1年分が宇宙ではたった1ヶ月で起こるとのことです。

さらに

それらの影響が生じる原因として、「耳石」に注目しているそうです。

つまり「耳石」は重力を感知する装置であり、それは全身の筋肉とつながっているため、体が傾くとその情報は即座に体中の筋肉に伝わり、筋肉はしっかり力を入れて踏ん張ることができるとのことです。

その他にも「耳石」は自律神経とも深い関わりがあり、そのためこの自律神経の働きもよくなるようです。

宇宙空間という

無重力の中にいると、耳石も浮かんでいる状態となり、筋肉や自律神経への刺激がなくなることで、さまざまな影響を惹き起こすのではないかと推測されていますが、「座りすぎ」についても、動いているときに比べて耳石があまり動いていない状態といえるので、同様の影響が懸念されるということになるようです。

まだ詳しいことは分かっていないという状況のようですが、「耳石」の働きという一つの考察に基づいて、今後は30分に一度は立って、体に刺激を与えることで、結果的に、良い影響がもたらされるかも知れません。やってみる価値はあるのではないでしょうか。