小惑星の衝突回避へ

米航空宇宙局(NASA)が、小惑星の軌道を変えさせる実験「DART」が正式に承認されたと発表しました。

『小惑星の衝突回避へ、NASAが実験計画発表 22年実施』

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米航空宇宙局(NASA)は2日までに、地球に接近する小惑星に宇宙機を衝突させ、軌道を変えさせる実験「DART」が正式に承認されたとして、2022年10月の実行に向けた計画を発表した。

NASAによると、小惑星はほぼ毎日地球に到達しているものの、大半はその小ささから、大気圏突入とともに燃え尽きてしまう。だが将来、大きな小惑星が地球に衝突して甚大な被害をもたらすことも考えられる。

NASAがジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所と共同で進めているDART計画は、「ディディモス」(ギリシャ語で「双子」の意味)という二重小惑星に向けて冷蔵庫ほどの大きさの宇宙機を飛ばし、2つのうち小さいほうの小惑星に衝突させるという実験。衝突時の宇宙機の速さは秒速約6キロに達する予定だ。

【CNN.co.jp 配信】

「小惑星の地球衝突」については、

以前からさまざまな指摘があり、それなりに心配もありましたが、今回の報道で、幾分不安が軽減された専門家も多いのではないでしょうか。

それにしてもアメリカという国は偉大な国だと思います。

みな自国の利益のみにしか目がいかない中で、地球規模の危機に対応しようという姿勢には頭が下がります。

ウィキペディアによると、

地球近傍小惑星の中でも、特に地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星は、『潜在的に危険な小惑星』に分類され、英語名の頭文字をとってPHAという略称で呼ばれるそうです。

また2012年9月20日現在、地球近傍天体9192個のうち、PHAは1331個登録されているとのことです。

記事中には、

『将来、地球に接近する小惑星の動きをわずかに変えるだけで、長い時間がたつうちには軌道が大きく変化し、衝突を避けることができると考えられている』という記述もありましたが、全くその通りで、この実験が成功することを期待したいと思います。

それにしても、このような実験は国連という機関で取りまとめられ、世界全体の資金と知恵を使って行われるべきだと思いますが、国連という機関がまともに機能する日は、果たしてやってくるのでしょうか。