高浜3号機が再稼働

全国で運転中の原発は3原発5基となったようです。

『高浜3号機が再稼働=運転原発、全国5基に』

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関西電力は6日、高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)を再稼働させた。3号機の運転は1年3カ月ぶり。9日に発電と送電を開始する予定で、7月上旬の営業運転移行を目指す。

全国で運転中の原発は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)、高浜4号機と合わせ、3原発5基となった。

【時事ドットコムニュース 配信】

原発については

放射性廃棄物という大きな問題があります。

原発で使用済の核燃料は、再び燃料として使用するために再処理されますが、その再処理過程で極めて強い放射能を持つ廃液が出てくるそうです。

その廃液にガラスを混ぜて、それをステンレス製の容器に入れて固めることで、ガラス固化体という物質が誕生しますが、これは高レベル放射能廃棄物ともいわれ、その放射能の量は発電に使われた核燃料の1億倍ともいわれています。

放射能はガラス固化体に

した時点で少し下がるものの、人が近づけば数十秒で死亡するほど危険なものであり、これを元のウラン鉱石と同じレベルの放射能にまで低下させるには10万年もの歳月を必要とするそうです。

そのため日本では地下300メートルより深い地層に埋め込む地層処分という方法が国の方針となっていますが、2012年9月に、日本学術会議において、「地層処分を行うのは地震の多い日本では困難だ」という結論が出たとのことです。

現在、

この高レベル放射性廃棄物の多くは、地層処分が行われるまでの間、青森県六ヶ所村に集められ、ここの貯蔵施設で一時的に保管されていますが、いわば処分方法が分からないまま、この処理が続けられていることになります。

このような状況下にも関わらず、原発の再稼働によって新たな使用済核燃料を増やすのであれば、そこには何らかの方針が示されなければなりません。

つまり「原発をいつまで続け、どの程度の割合で、代替エネルギーへの転換を図っていくのか」という方針の決定ということになりますが、それらについては曖昧なままです。

原発は高価な財産だから

一定程度稼働させたい、あるいは、原発なくして安定的な電力供給はできない、などの考え方にも一定程度、理解できる点はありますが、いつまで続けるかが明確になっていなければ、代替エネルギーの成長は促されませんし、放射能廃棄物の不安は募るばかりです。

ある偉人が「不決断こそ最大の害悪である。」という言葉を残していますが、
正に今の日本のために残された言葉といっても、過言ではないのではないでしょうか。