日本最強の囲碁AI対プロ棋士軍団

一番勝負で、棋士側が黒番、AI(DeepZenGo)側が白番で、結果はDeepZenGoの3目半勝ちとなったそうです。

『日本最強の囲碁AI「DeepZenGo」対プロ棋士軍団、AIがわずかな差で勝利』

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ドワンゴが主催する「ニコニコ超会議」(4月29~30日、千葉・幕張メッセ)で、日本最強の囲碁AI「DeepZenGo」とトップ棋士チームの対局が行われた。トップ棋士側は、高尾紳路名人、三谷哲也七段、大橋拓文六段3人の合議制。

ルールは互先(コミ6目半)、一番勝負、棋士側が黒番、DeepZenGoが白番で、結果はDeepZenGoの3目半勝ちとなった。 DeepZenGoは米Googleの「AlphaGo」を上回る性能を目指した囲碁用AI。囲碁ソフト「Zen」開発チームのチーフプログラマー・尾島陽児さんを中心に、AIを専門に研究する東京大学・松尾研究室が協力して開発している。2016年11月には趙治勲(ちょうちくん)名誉名人との三番勝負が行われ、通算2勝1敗で趙名誉名人が勝利している。

【ITmedia NEWS 配信(ヤフーニュース)】

最近ではAIが注目され、囲碁の対局も数多く行われているようです。

プロの囲碁では

棋譜という、いわゆる「どのように石が置かれていったか」という、石の置き位置とその順番を記録することが慣例となっていますが、このデータが残されているため、AIはこれを無限に記憶し、瞬時にそれらと現状の配置状況を照らしあわして、打ち進めることができるので、大変有利だと思われます。

棋士の間では「検討」といって、最終的にどの石が良かったのか、あるいは悪かったのかを調べて、次の対局に繋げるということが行われていますが、その正解パターン(配置図)も、無限に記憶できることになります。

このいわゆる勝ちパターンともいえる

石の配置が重要で、多くのプロ棋士も、頭の中でそのパターンを思い出して打っていると思われますが、なにしろ、その記憶数が無限で、また想起が瞬時にできるAIにとってみれば、大変大きなハンディキャップを与えられているようなものです。

ただその記憶パターンにない手を相手に打たれた時のみ、自分の打つ手が乱れて不利になり、その結果負けることもありますが、その時の最善手といわれる打ち方を新たに記憶に追加することができるので、実力という点では、向上し続けるに違いありません。

人間の場合は、

次第に読みが衰えて敗着(間違った位置に石を置くこと)も多くなりますが、AIにはそのようなこともないので、将来的には無敵の存在になるような気がします。

将来、記憶したパターンが使えなくなること(たとえばルール変更など)があれば、大きなダメージになるかも知れませんが、今後の動向を注視していきたいと思います。