アラスカは買収されていた
もう今年も4月に入りましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今からちょうど150年前の、1867年3月30日午前4時に、アメリカがアラスカをロシアから購入する条約が調印されたとのことです。
当時のロシアは
クリミア戦争により大打撃を被って、経済的に疲弊しており、ロシアの植民地であったアラスカ(ロシア領アメリカ)の売却を検討しましたが、クリミア戦争でも敵対したイギリスに売却することを避け、アメリカ合衆国を取引の相手に選んだとのことです。
気になるのが購入価格ですが、720万USドル(2016年現在の貨幣価値に換算すると1億2300万ドル)で購入したそうです。
アラスカの陸地面積は、
1,518,807 km²=375,292,068エーカー=460,244,545,454坪ですので、面積単価は約2セント/エーカー(1エーカー=約1,200坪)となります。
1871年 円-USドルの為替が開始した時の相場は1ドル1円といわれていますので、円換算すると当時のお金で、約2銭/1200坪となります。
当時は1ドル=1円で、米価が1升=5銭5厘だったそうで、現在の小売り米価を15kg=6,000円として計算してみると、米一升=600円となり、10,909倍になっていますので、当時の1ドルが今の10,909円と考えると786億円になります。
ウィキペディアによると、
アラスカの売却に関する、ロシア皇帝アレクサンドル2世の批准書 が残されているとのことですが、北方領土に対する現在のロシアの対応をみる限り、当時と今の領土の扱い方には雲泥の差があるようです。
最近では宇宙科学においても大きな進展がみられ、月や火星への移住ということも、徐々に進められるようですが、それらの領土も、やがては売買される時代がやってくるのでしょうか。